共和党支持者「トランプとクルーズはクレイジー」 [656580197]

米大統領選　ニューハンプシャー州で予備選の投票始まる

アメリカ大統領選挙で、指名獲得レース序盤のヤマ場ともいわれているニューハンプシャー州での予備選挙の投票が、日本時間9日夜、始まった。
共和党の有力候補は、過激な発言などで支持を得ているトランプ氏。
そのトランプ氏に、初戦のアイオワ州で勝ったのが、クルーズ氏。
しかし今、追い上げを見せている第3の候補に注目が集まっている。

指名争いの第2戦・ニューハンプシャー州での予備選挙が、日本時間9日夜、始まった。
連敗スタートで、大統領候補の座を射止めたのは、民主・共和あわせても、クリントン元大統領のみで、早くも序盤戦のヤマ場となる。
このニューハンプシャーでは、3日前、ABCニュース主催の共和党討論会で、ある光景が見られた。

呼ばれたことに気づかずに、討論会場に入るタイミングを逃したように見えるカーソン氏。
お先にと、笑顔で横をすり抜けたのは、クルーズ氏。
トランプ氏もタイミングを外し、あとから来たルビオ氏が、トランプ氏の肩をたたいて会場へ。
取り残されたトランプ、カーソン両氏は、ぶ然とした表情で立ち尽くすこととなった。

投票直前のニューハンプシャー州での世論調査では、トランプ氏がリードする上位3人の戦い。
しかし今後は、3日前の討論会のように、トランプ氏を置き去りにして先を行く、クルーズ氏とルビオ氏という展開になる可能性もある。
初戦、アイオワ州で、ルビオ氏はトランプ氏に僅差の3位となったが、この3位は、ただの3位以上の意味を持っている。

アイオワ州で、3位と健闘したルビオ氏は、ニューハンプシャー州でも、さらに上位に食い込んで弾みをつけようと、精力的に集会をこなした。
ルビオ上院議員は「次の大統領に求められているのは、国民を団結させることだ。国を分断させたり、足を引っ張ったりすることではない」と述べた。
集会で、ルビオ氏の支持者に話を聞くと、「ルビオ氏は、トランプ氏やクルーズ氏のように、クレイジーなことを言ったりはしない」、
「トランプ氏は、極端に保守的で、ばかげているほど傾いているが、クルーズ氏も極端に保守に傾いている。トランプ氏との比較で、少し穏健に見えるというだけ」などの声が聞かれた。

ルビオ氏の支持者から聞こえてくるのは、トランプ氏もクルーズ氏も、「極端な保守」だという声。
過激な発言の多いトランプ氏の陰に隠れているが、クルーズ氏も、反オバマ運動ともいえる、ティーパーティーの支持を集める超保守。
トランプ旋風に待ったをかけたクルーズ氏。

レストランでも、超保守的な姿勢で支持を訴えていた。
クルーズ上院議員は「大統領に選出されたら、初日にオバマ大統領が作った憲法違反の法律を全て廃止する」と述べた。
上位2人が極端なポジションにいるため、ルビオ氏は3位ながらも、主流派の首位であるとの見方もある。
指名争いが進み、撤退する候補者が増えると、主流派の支持がルビオ氏に集まり、一躍トップに躍り出る可能性もある。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00315922.html