【画像】名刀を擬人化した「刀剣乱舞」の刀剣女子コスプレイヤーの中にホビットがいる [311660226]

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安土桃山時代の刀工、堀川国広が一五九〇年に足利学校で作刀した脇指（わきざし）（国重要美術品）が、
足利市立美術館（同市通二）で特別展示され、日本刀好きの「刀剣女子」が全国から鑑賞に訪れている。
市教育委員会の担当者は「若い女性が殺到するのは（一九九四年の）開館以来初めて」と「うれしい悲鳴」を
上げる。展示は十四日まで。　（稲垣太郎）
　「国広の刀があるんですか」「刀の資料がほしい」
　名刀を擬人化したインターネット上のゲーム「刀剣乱舞（とうらぶ）」のサービスが昨年一月に始まると、
美男子のキャラクター「山姥切（やまんばぎり）国広」のファンが足利学校を訪れたり、問い合わせたりするようになった。
熱い声に応えようと、学校事務所は同六月から脇指のレプリカの展示を始めた。
　足利学校近くにある古民家スタジオの松村記念館にも刀剣乱舞のキャラクターの格好をした「コスプレーヤー」
が訪れるようになり、屋内や庭で撮影を楽しむ光景が増えている。
　「本物を見たい」という要望に応えようと、学校事務所が一月三十日から市立美術館で脇指の特別展示が
始まることを短文投稿サイト「ツイッター」で案内すると拡散し、リツイート（転載）が二千件を突破。南は長崎市、
北は仙台市などから飛行機や電車を乗り継ぐなどして、主に十～二十代の女性が詰め掛ける。
　普段なら、土日で一日に百人台という来館者数は、平日でも二百人、土日では三百人を超え、熱心に見入る姿が続いている。
　脇指の特別展示は所蔵品展の一環で市民文化財団が行っており、財団の事務局を務める市教委文化課の
片柳孝夫さんは「国広を通して足利の良さを知ってもらう良い機会になった。大成功です」と話している。
　観覧無料。展示は午前十時～午後六時。入館は午後五時半まで。