バーチャルボーイ [158073137]

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ワンダーボーイを紹介：クリスティアン・プリシッチ

ユルゲン・クリンスマン監督に抜擢され、FIFAワールドカップ予選でのアメリカ代表最年少出場記録を更新したクリスティアン・プリシッチ。しかし、ボルシア・ドルトムントでは以前からその才能は高く評価されている。
クリティアン・プリシッチは、3月末にFIFAワールドカップ予選におけるアメリカ代表の最年少出場記録を更新。だがその才能は、かなり以前からボルシア・ドルトムントで評価されている。

名前：クリスティアン・プリシッチ
クラブ：ボルシア・ドルトムント
デビュー：2016年1月30日 vs インゴルシュタット
ポジション：ミッドフィルダー
国籍：アメリカ
生年月日：1998年9月18日
利き足：右足
身長：173cm

評価
「この選手をチームに迎え、毎日その自信ありげな笑顔を見られるのは本当に楽しいね。謙虚な性格だが、常に生き生きとしている。このチャンスをつかみ、誠実に努力してありったけの勇気と勤勉さを備えた選手になって欲しいと願っているよ」
ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督
「もちろん、とてつもない才能を持っている。それには何の疑いもないね。ビッグになる選手だよ。17歳という若さで、
しかもこの大舞台で実力を証明しているのだから、勇気と自信を持っていることは間違いない。そうでなければ、練習を勝ち抜くことさえできないだろうからね」
レバークーゼン戦でリーグデビューを飾ったプリシッチ（右）

バックグラウンド
祖父がクロアチア出身であることから、二重国籍を持つプリシッチは、大学時代にサッカーをプレーしていた両親の下、ペンシルベニア州に生まれた。10代になると、
地元クラブのペンシルベニア・クラシックスで国際大会に参加。そこでの活躍で複数のビッグクラブから注目を集める。
最終的にこの争奪戦を制したのはドルトムントで、2015年初頭に契約を結んだ。するとドルトムントのU-17、U-19チームで早速、卓越した才能を発揮し、
ユース組織で長くプレーする器ではないことが明らかになる。ユルゲン・クロップ前監督の下、トップチームの練習にも定期的に参加するようになり、今季のウインターブレーク中は、現在チームを率いるトゥヘル監督がドバイでのキャンプに呼び寄せている。

プレースタイル
トゥヘル監督のドルトムントで若手選手が成功を収めるには、俊足と並外れたテクニックが必須条件だ。幸い、プリシッチはその
両方を持ち合わせているだけでなく、攻撃においても高いレベルのイマジネーションを発揮し、さまざまなポジションでのプレーが可能だ。重心が低く、足にボールが吸い付くような高速ドリブルを得意としている。

タイプの似た選手
その技術の高さと、U-17からあっという間にトップチームに昇りつめた軌跡から、マリオ・ゲッツェと比べる声が出ている。確かに体格やダイナミックなプレースタイルには
共通点があるが、もっと身体を鍛え、強いフィジカルが求められるプロの世界に慣れることが、この17歳の新鋭の今後に向けた課題だろう。運動能力の高さでは、同じくアメリカ代表で活躍したランドン・ドノバンに近いものがある。

輝いた瞬間
2月21日、プリシッチはドイツ・ブンデスリーガ歴代8位の若さでリーグ戦に初の先発出場を果たした。相手はバイヤー・レバークーゼン、
UEFAチャンピオンズリーグ出場権争いのライバルだ。トップチームでのデビュー戦からわずか1カ月足らずでめぐってきた
ビッグチャンスだった。ただし、当人にとって、大きな飛躍をもたらした瞬間は、1月のキャンプ参加だったかもしれない。ここでトゥヘル監督と交わした会話が、次のステップへと進めるという自信をこの若き選手にもたらした。

最高のシナリオ
三冠獲得の可能性を残すドルトムントでは、今後もほぼ確実に出場機会を得られるだろう。トップチームでデビューを飾ったばかりのプリシッチにとっては、
夢見た以上の素晴らしい思い出を残すシーズンになるかもしれない。さらに29日には4-0で勝利したグアテマラ戦に途中から出場し、ワールドカップ予選におけるアメリカ代表の最年少出場記録を更新。順調にいけば、この攻撃的MFは今後も多くの記録を更新するはずだ。

本人のコメント
「デビュー戦の前は少し緊張したけれど、最初にボールが僕の足元に来てからはそんな気持ちも消えていったよ。監督からはいつも楽しんでプレーするように言われている。
若手として、実績のあるプロの選手をリスペクトしなければならない。僕もポジションをつかむために、毎日努力を続けないとね」