今日は仕事休みだし憎悪について議論しようと思う、自分語りしてもいいよ [711854293]

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(3)プライド防衛・怒りと憎悪のメカニズム

　プライドの維持を至上命令とする自己操縦心性が自動的に生み出す、もうひとつの衝動。
　それが「プライドが他者によって傷つけられたと感じた時に、その他者へ報復的攻撃をする」ことへ向けられる、プライド防衛への衝動です。

　この感情メカニズムは単純ですが極めて強力です。
　どんなに健常な心においても、その中に僅かに残された自己操縦心性があると、冷静な理性の影響など全く受けずに、この感情メカニズムが動いて、報復へ向かう怒りが人の心に生まれます。

報復衝動のメカニズム

　基本的な感情の流れは次の通りです。
　まず他人がきっかけでプライドが傷つくのを知覚すると、屈辱感と怒りとフラストレーション感が反応として起きます。
　このフラストレーション感は単純な回復の論理を持っています。自らが味わったのと同等もしくはそれ以上の屈辱を相手に与えることで、損なわれたプライド感が回復するという論理です。

　この感情メカニズムは、思春期要請の帰結感情（迫害感・嫉妬心・被虐感・憎悪・復讐心）として、既に心の中に持続的な火種のように生まれています。
　これに、自己操縦心性による、理想化された自己になりきることへの衝動が、この一連の感情反応のエネルギーを倍加していると考えるのが良いでしょう。

　結果として現われる攻撃性の表現は、はじめの屈辱感の強度に比例して破壊性を帯びるようになります。
　最も軽い形態では、皮肉や冷笑。これらはしばしば、相手への攻撃感情はほとんど意識されません。嫉妬の抑圧の結果起きることがしばしば見られます。
　明瞭な攻撃感情になると、非難や批判。プライド損傷への「素直な」反応と言える部類です。
　屈辱と憎悪が強くなるにつれて、残酷な破壊性が強くなります。身体的または精神的な相手への明瞭な傷つけ行為や殺傷への衝動へと至ります。
http://tspsycho.k-server.org/mech/mech02-043.html