大魔神佐々木、情状酌量求め清原被告初公判に証人出廷を決意 [429623188]

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覚せい剤取締法違反の罪で起訴された元プロ野球選手、清原和博被告（４８）の初公判（１７日、東京地裁）に、
野球評論家の佐々木主浩氏（４８）が弁護側の情状証人として出廷することが１２日、分かった。
清原被告とは同学年で、高校時代からの親友である佐々木氏。
同被告の逮捕時には「ぶん殴ってやりたい」と親しさ故の怒りをあらわにしたが、孤立した盟友のため、証言台に立つ決意を固めた。

ファンに勝利を届けるために向かった、九回のマウンドとはあまりにも違う。有罪判決が確定的な友のため、佐々木氏が証言台に向かう。

関係者によると、弁護側の情状証人として、１７日に東京地裁で開かれる清原被告の初公判に出廷する。
２月の逮捕後、清原被告には薬物禍や暴力団関係者との交際などの報道が続出。
「ＫＫコンビ」を組んだ野球評論家の桑田真澄氏（４８）が「３年くらい前に『一切関わらないでくれ』と言われました」と話すなど、球界関係者は総じて距離を置いている。
しかし、佐々木氏は弁護側からの依頼を快諾。自身にもマイナスイメージがつけられかねない判断だが「清原のために出廷したい」と周囲に決意を表明しているという。

佐々木氏はプロ野球の横浜（現ＤｅＮＡ）、米大リーグのマリナーズで抑えの切り札として活躍。
１９９８年には横浜の３８年ぶりの日本一に貢献し、“ハマの大魔神”が新語・流行語大賞を受賞した。

清原被告とは同学年で、東北高（宮城）２年の夏から３季連続で出場した甲子園で知り合った。
ＰＬ学園高（大阪）で１年夏から連続出場した清原被告を「親友でライバル」と呼び、プロ入り後も長く友情を深めてきた。
米球界から復帰後の２００５年に引退を決めた佐々木氏は、最後の打者に清原被告を指名。郷里・仙台の巨人戦で空振り三振を奪った。

一方、０８年に引退した清原被告にはトラブルが続発。１４年３月に「週刊文春」で薬物使用が報じられ、９月にはタレントの亜希（４７）との離婚を発表、公の場から遠ざかった。

そこから一度は表舞台に戻らせたのも佐々木氏だった。１２月の自身の野球殿堂入りパーティーを前に、「お前は来てくれな」と直接会って招待。
祝宴当日の清原被告は「本当の友達。野球界に友達はできへんと思っていたけれど、こういう時に声を掛けてもらって」と感謝しきりだった。
それだけに、清原被告の逮捕を聞かされたときの佐々木氏は「裏切られた気持ちで悲しい。
『（薬物を）絶対していない』と言っていたので信じていた。ぶん殴ってやりたい」と、テレビの取材にも怒りを隠さなかった。

しかし、裏切られたことへの怒りより、白球で結ばれた友情の方が強かった。家族に去られ、友人たちにも去られた清原被告を、自分までもが見捨てるわけにはいかない。
清原被告の未来のため、佐々木氏が運命の一球を投じる。

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