つかめぬ「ＳＯＳ」ツイート　大震災直後、バカッターのどうでもいい”感想”に埋もれる…一番多かったツイートは「揺れている」 [311660226]

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201606/CK2016060402000261.html
震災時の書き込みの内容と割合
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201606/images/PK2016060402100159_size0.jpg

　東北大チームは四日、東日本大震災の発生直後に被災地からツイッターで発信された情報約四千四百件を
抽出して分析したところ「水没した車に閉じ込められた」「食料がない」など救援を求めるツイート（書き込み）は
約２％で、消防など支援者側が把握するのが難しい状況だったとする調査結果を明らかにした。
個人の感想などが多くを占め、切実な訴えが埋没した形だ。
　今後も大震災と同様に、電話が使えなくなり、ツイッターなどが被害通報の手段となる大災害が起きる恐れがある。
インターネットでの情報氾濫は熊本地震でも確認されており、調査担当者は「情報を選別する仕組みが必要」としている。
　震災発生後の一週間に国内から投稿された書き込みは一億件を超すと推定される。調査は約三十二万件分の
データを入手。分析システムで宮城県内の被災者が発信した可能性が高いと判定された震災関連の約二千六百件を
抽出し内容別に分類した。
　「救援要請」と「感想」など複数の内容を含む書き込みは、それぞれに分類したため、書き込み数は延べ
四千四百二件。うち場所や状況を詳しく記して救援を求めており、支援者側が気付けば対応できた可能性があるのは
約２％の六十九件だった。具体的には「水没した車に社員の父母が閉じ込められています。救助に向かってください」
や「避難先の小学校で物資不足が深刻化。一日の食料は、一つのおにぎりを四人で分けています」など。
道路、水道といったインフラの被害や火災、津波の発生を知らせる書き込みもあった。

　救援要請以外で多かったのは「揺れましたね。車の中でも分かりました」などの感想で六百九十件。
家族らの無事を伝えるのが三百五件で、安否を心配するのが二百八十六件あった。
＜大震災直後の通信状況＞　東日本大震災が発生した直後の被災地では、携帯電話は通話の集中でつながり
にくくなったほか、津波による回線の切断や大規模停電が原因で固定電話が使えない地域があった。
このためツイッターなどＳＮＳが連絡手段として広く使われた。自治体職員らが救援を求める書き込みに
気付いて出動したケースもあったが、把握できなかった情報も多かったとみられている。

つかめぬ「ＳＯＳ」ツイート 大震災直後、バカッターのどうでもいい”感想”に埋もれる…一番多かったツイートは「揺れている」 [311660226]

つかめぬ「ＳＯＳ」ツイート　大震災直後、バカッターのどうでもいい”感想”に埋もれる…一番多かったツイートは「揺れている」 [311660226]