県と名古屋市が共催を目指す「二〇二六年アジア競技大会」は、市がいったん共催を白紙に戻すことを決めた。
総事業費や県市の負担割合を詰めずに「前には進めない」とする市側と、現時点の情報では全体像を固めきれ
ず「お金の話は先送りすべきだ」とする県側。
大村秀章知事はあくまで「県市の共催」を大前提とし、長期的な視点で、市との協議を続ける考えだ。
誘致は既に最終段階に入っている。関係者によると、二十五日にベトナム・ダナンで開かれるアジア・オリンピック
評議会（ＯＣＡ）の総会で、開催地が愛知・名古屋に決まる可能性がある。
ただ、その総会に愛知・名古屋が立候補するためには、十三日に都内で開かれる日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）
の理事会で承認されなければならない。
総会までに、県と市に残された時間は多くない。
県市は五月、ＪＯＣが募集した国内候補地に唯一立候補を表明し、事実上、国内候補地に決まっている。
とはいえ、正式にはＪＯＣ理事会に諮られ、七月に競技会場などを視察した際の評価報告書や県市が提出する
「開催構想」を基に判断される。
名古屋市によると、ＪＯＣには五日朝、担当者が電話で「立候補の取り下げ」を伝えた。
本紙の取材に、ＪＯＣ関係者は
「状況を把握できていない。招致は県と市。『最終形になっていない』と理解している」
と戸惑いを隠さない。
大村知事は七日から中国や東南アジアを訪問する。
十六日に帰国して九月議会に出席するが、二十四日にはＯＣＡ総会出席のため、ベトナム入りしなければならない。
５日、県と名古屋市それぞれの定例会見で、大村秀章知事、河村たかし市長のアジア大会に関する一問一答は次
の通り。（抜粋）
◆途中段階のこと、言えない 大村知事
−白紙撤回への受け止めを
突然のことで大変驚き、正直、戸惑い、困惑している。事前に何の連絡、相談もなかった。
今日の午前九時ごろ、市の部長から担当部署に電話で連絡があっただけ。
全体をつかめていないので答えようがない。
三月に県と市の共催の方向を決め、五月に河村市長とＪＯＣを訪れて招致表明し、記者会見もした。
七月にはＪＯＣやＯＣＡの視察を受け入れ、共同招致のプレゼンもした。
九月二十五日にベトナム・ダナンであるＯＣＡ総会の招待状は私にも市にも届いた。
そういう経過を踏んできたのに、どんな事情があったのか。
−県単独でも開催するか
県と市の共催の枠組みは変えられない。それが市民、県民の望みだと思う。
ＪＯＣやＯＣＡと協議、調整した内容は包み隠さず、市に伝えて共有している。
先週も、クウェートのＯＣＡ本部に県職員を派遣し、事業費など全体像をつかもうとしたところ。
事業計画の条件が分からない現状で、これ以上、詰めるのは無理。
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20160906/CK2016090602000052.html
−市側には、費用高騰への懸念があるようだ
事務方が積み上げてきた費用をもっと削れと指示し、当初から三、四割も削ったものを市に示している。
簡素で効率的な形でやらないと、市民、県民の理解を得られない。
身の丈でやれる事業規模、施設の整備がある。既存施設や仮設施設も使う。
どれだけ圧縮できるかを常に考えてやっている。市も知っているはずだ。
−市は大まかな額でも知りたいと
仮の数字の取り扱いは相当慎重にしたい。ここ何カ月、東京五輪の整備費などで、いろんな報道があった。
途中段階の中途半端な数字が出ると混乱する。もっと圧縮、節約できないかと、作業を進めているところだ。
−市側の主張によると、全体の事業費が八百億円、県市の費用負担は二対一
承知していない。それぞれ主張はあると思うが、途中段階のことは言えない。
まだ圧縮できるし、この段階で数字を公表する市の姿勢はどうか。
−今回の市の手法をどう感じるか
まあ、普通はあんまり行政はやらないやり方。それも含めて、驚いていますし、戸惑っております。
◆市民、議会へ説明できない 河村市長
−県とのこれまでの協議で、知事には何を伝えてきたか
大きい金額になるので、一円までじゃないが、開催経費のだいたいの枠と、県と市の負担割合、つまり市民の血税
がどの程度、使われるかを示さないといかんのではないかと、申し上げていた。
そうじゃないと市民、議会への説明責任が果たせない。口頭もしくは文書で県に伝えてある。
東京五輪の開催費も、当初の七千億円から二兆円に膨らみ、とんでもない状況となっている。
こちらは税金を使う側だから、一定の枠を示せないのはまずい。
逆にそういうことをきちっとしてもらえれば、こちらは扉を閉じているわけではないので、県と話はできると思う。
−知事とは今後、どういう話を
誠実に話はする。だが、総額と、県市の負担割合のめどくらいは示してもらわんと。
今の状況では、私はベトナムには行けない。
−知事は「（白紙撤回の）事前相談はなかった」と
そんなことない。何遍も話をしている。
先日、市役所であった県と市の調整会議でも「概算でも良いから、示してほしい」と話した。
「共催を白紙に戻すこともある」とも文書に書いてある。全くの突然ではない。
−知事は「名古屋市と共催でないと、アジア大会は開けない」とも言っている
数字は市民、納税者の皆さんに当然説明しなければならない。議会も審議しようがない。
それが出せないなら、「（開催地に選ばれた場合の）調印を延ばすだわな」とも言ってある。まだかなり先の話なので。
−知事とはかつて蜜月だった
（猫とネズミが仲良く、けんかする米アニメ）「トムとジェリー」みたいって前から言っている。
知恵を絞れば、いろいろありうるが、今回、市が言っていることは常識的な事だと思う。
（左）大村知事と会談を終え、記者の質問に答える名古屋市の河村市長 （右）険しい表情で記者の質問に答える
大村知事＝いずれも名古屋市役所で
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20160906/images/PK2016090602100001_size0.jpg
信じられないよな、そりゃ
ネトウヨ黙れよ
法律上、国、県、市町、全て対等な関係
だったらお前が８００億出してやれよ
ネト↑ウヨ↓だとふざけんじゃねぇよお前！
死ぬほど溜め込んでるんだろ