伊豆の宿泊施設が人手不足解消策として外国人留学生のインターンシップ受け入れる [771738842]

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静岡県伊豆地域の宿泊施設で、外国人の学生や留学生のインターンシップ（就業体験）を受け
入れる動きが広がりつつある。

学生側が洗練された日本の接客作法を学ぶ一方、宿泊施設側は人手不足の解消を図っている。
２０２０年の東京五輪・パラリンピックに向けて外国人観光客の増加も見込まれるため、将来の雇
用につなげようと、地域を挙げた動きも出てきた。

伊豆の国市のホテルサンバレー伊豆長岡の食堂。朝食を終えた宿泊客が席を立つと、台湾人の
大学四年生の謝怡君（しゃいくん）さん（２１）と李〓（りあい）さん（２１）が「ありがとうございました」
と元気に声を掛け、きびきびした動きで皿を片付けた。

ともに同じ台湾の大学で日本語を学ぶ同級生で、観光業界に関心があった。
三月から八月末まで朝夕、レストランホールのスタッフとして働いた。

二人は
「日本はあいさつや笑顔、食器を置く場所まで細かいことに気を配っているのが印象的だった」
と振り返る。

帰国後は「ホテルなどで働けたら」と目を輝かせた。

ホテルサンバレーの台湾の学生受け入れは人材確保が目的で、初めての試み。
東京にある人材紹介会社から話があり、伊豆長岡温泉旅館協同組合を通じて手を挙げた。
中国語の堪能な従業員が少なく、総務担当者は「団体客の応対でも活躍してくれた」と高く評価した。

台湾の学生が就業体験していると説明することで予約を獲得しやすくなったこともある。
ホテルは九月から新たに台湾の学生三人の受け入れを始めた。

伊豆地域の十三市町の旅館組合や観光協会によると、二十カ所の宿泊施設で外国人学生の就業体験
を受け入れている。背景にあるのは人手不足だ。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/metropolitan/list/201610/CK2016100202000163.html