元ＡＶ女優・川奈まり子が業界の労働環境改善目指す法人設立…「撮影直前に内容を知らされるケースがある」 [771738842]

?2BP(1000)

アダルトビデオ（ＡＶ）の出演を強要される女性の被害が表面化する中、ＡＶへの出演経験がある
川奈まり子さん（48）が、出演者を支援する一般社団法人「表現者ネットワーク（ＡＶＡＮ）」（東京都）
を立ち上げた。

「出演者の立場の弱さなど問題点は多い」

と話し、労働環境などの改善を目指している。
このほど東京都以外で初めて京都市伏見区の龍谷大で講演した。

出演強要問題で、業界の労働実態に批判が出ている。
川奈さんは業界内部から改善するため、7月にＡＶＡＮを設立した。

10月時点で女優を中心に会員は約70人。
現在は相談窓口を設けているが、来年4月から本格始動を予定し、出演者が所属事務所やメーカー
と交わす統一書式の契約書の提供や、引退後の就職支援などをしていく。

大手6社の事務所と出演者で交わされている契約内容を調べたところ、ＡＶ撮影と明記されていなか
ったり、契約書そのものがなかったりする例があった。

川奈さんは「出演の強要は一つでもあってはならない」と強調する。
強要の実態を確認するために今後、会員らの協力を得て、出演に応じた経緯の調査を検討している。

川奈さんは11日、約20人が参加し龍大で開かれた研究会で講演した。
「数カ月だけ存続したケースを除いて、ＡＶの出演者が労働組合を持ったことがない。ＡＶＡＮの活動
　を通して『こんな仕事は嫌』『もっと出演料を上げて』などと交渉する力を持つ助けになりたい」
と訴えた。

●弱い立場、調査必要痛感
「ＡＶ出演者は、事務所やメーカーに対して弱い立場。社会からも孤立しがち」。

川奈さんは業界の現状を説明する。
契約内容の改善で、出演者が撮影前から積極的に作品の内容に関われるようにして、望まない出
演を防ぐ。このほか、業界を引退した人たちが自立して生きていける道筋もつけたいという。

川奈さん自身はＡＶの仕事にやりがいを持ってきた。
「私の周囲では強要は聞いていない」と振り返り、強要が横行しているようなイメージには違和感を覚
えるという。
しかし撮影の段階で初めて女優が内容を知って、出演を渋るケースは見聞きしており、正確な実態
調査の必要性を痛感している。

http://this.kiji.is/162466327664543229