気合いの入った風俗嬢4年間で8000万円近くもホストクラブに支払う

女性がホストにハマる本当の理由 ?大金を投じて何を手に入れるのか
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50117
太客の証

前回、特に金銭的に問題のない女子大生だったモトコさんが、気合いの入った風俗嬢になり、4年間で8000万円近くもホストクラブに支払ったその過程の会計を紹介した。

初回料金システムを使える1回目の会計をのぞいて、当初彼女が1回の来店につき支払っていたのは約3万円。
同じ料金設定、同じシステムの店の中で彼女の支払い金額が増えていったのはなぜだろうか。

そこには、店が用意する儀礼的な構造と慣習が関係している。彼女は、初めて通ったホストクラブに行く頻度や使う金額が増えていった理由をあかし
「そのホストの当時のエース（当該ホストの客の中で最もオカネを使ってくれるお客）が来なくなった」ことで、彼女とホストの仲はさらに親密になったと自己分析した。

つまり、当のホストにとって、最も頼るべき客の存在が消えたことで、モトコさんは繰り上がってホストに頼りにされる存在に勝手になっていた。
別にそれ自体は彼女が望んでいたことではないが、逆に言えば、彼女は彼に頼られることで店内での重要度が増し、また自分の思い通りに飲むことができるようになった。

彼女が最初にこだわりぬいていたのが「ラストソング」略してラスソンのシステムである。

多くのホストクラブで営業終了の少し前、その日一番売上のあったホストが、自分の指名客の中でその日一番高いお会計を支払った客の席で、店のカラオケを使って好きな歌を歌うラスソンの儀式を採用している。
つまり、自分の指名しているホストがその日一番売上、なおかつその売上に自分が最も貢献していればそのホストが隣で肩など抱きながら熱っぽいラブソングを歌ってくれる、というサービスなのだが、
まぁ一度や二度なら好きな人のカラオケを間近で聞くことにうっとりしたり冥土の記念的な感じで楽しむのはアリだと思うが、そうそう毎回聞きたいとも思わない。
しかしこのシステム、店の一体化した空間で歌われるのがミソで、つまり店内にいるホスト、お客たち全員が、この日一番売り上げたホスト、この店に来ている客の中で最もオカネを使うことができた人間を一度に知ることになるのである。

客の方としては、自分のホストが高らかにナンバー1を歌うことで男性をたて、また自分の金持ちアピールができる場になる。
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モトコさんは、週に1?2度の来店ペースを緩めないまま、毎回必ずこの「ラスソン」を狙うようになっていった。

通常営業日では数万円で飲みに来ている客が多いため、安いシャンパン（ホストクラブ価格で5万円）1本頼めばラスソンをとれることもあるが、それでもどこかのテーブルでシャンパンが注文されそうな雰囲気を感じ取ったら、
「安全圏にいくために高めのシャンパンか、もしくは5万円のシャンパン2?3本頼んでおく」。

1回の来店で使う金額は10万円?30万円に膨れ上がった。