七面鳥の卵、美食家に大人気で品薄に

濃厚な味わい、感謝祭用の料理のほかすしの卵焼きにも
2016 年 11 月 25 日 13:25 JST

　米国では感謝祭（11月の第4木曜日）の祝日に七面鳥を食べる習慣があるが、休日の食卓のメインディッシュにふさわしい七面鳥を探すのは難しくない。
生産者団体の「全米七面鳥連盟」によると、今年の米国の感謝祭では約4600万羽の七面鳥が食される見込みだ。

　しかし、七面鳥の卵をみつけるのは困難だ。

　ニワトリの卵の影に隠れているものの、七面鳥の卵は近年、シェフや料理好きの人たちの間でそのクリーミーな食感と濃厚な味わいが評判を呼び、珍重される食材となっている。
スクランブルエッグなどの米国定番の料理にも、卵焼きのすしなどの非定番料理にも利用されている。
また、お菓子作りが好きな人たちは、特にケーキとの相性が抜群だと話す。

　七面鳥の卵はニワトリの卵よりやや大きく、値段は10倍もする場合もあるが、一般に供給が不足している。
七面鳥は食肉用に育てた方がはるかにもうかるため、主な生産者は採卵業を完全にやめているためだ。
一部の小規模な農家は特別な機会に卵を販売しているが、それさえも通常は豚や牛における豚足や牛ハツのような位置づけで、食肉用の副産物として考えられている。
http://jp.wsj.com/articles/SB12408226390103943756704582457350822746074