俺は警察官になることにした。　馬鹿でもなれて給料良さそうだし [433485497]

https://mainichi.jp/articles/20171014/k00/00e/040/203000c

巧妙「だまし合い」最後は警察に軍配

ニセの警官役「それは詐欺です。だまされたふりをして…」
　特殊詐欺の手口が巧妙化する中、最近は警察の「だまされたふり作戦」を逆手に取るグループも現れ始めている。
詐欺電話の直後に警察官を名乗って電話をかけてきて「だまされたふりをして犯人をおびき出しましょう」と、現金を用意させる手口だ。東京の高齢女性宅にも、そんな電話がかかってきた。「
だまし合い」の末の逮捕劇を、警視庁への取材から再現すると－－。
「会社の金を使い込んだ。埋め合わせしないといけないんだけど、５００万円を借りられないかな」

　東京都品川区の無職女性（７９）の家に、孫をかたる男から電話があったのは１２日午前９時半ごろ。「借りられないと、逮捕されちゃうかもしれないんだ」。すがるような口調だった。

　女性はパニックに陥った。そこに今度は「警視庁防犯対策課のヨシザキ」を名乗る男から電話がかかる。「最近オレオレ詐欺がはやっています。心当たりはありませんか」。部署も名前も架空なのだが、孫を心配する女性は気付かない。

　女性が先にあった電話のことを伝えると、「それは詐欺です。だまされたふりをして、犯人逮捕に協力してもらえませんか」とニセの警官役は言った。言葉巧みに金融機関で現金を下ろしておくよう指示してきたという。警察が編み出した「だまされたふり作戦」を逆手に取った手口だ。

　女性が幸運だったのは、やりとりの最中に夫が帰宅したことだった。孫を名乗る男も、警察を名乗る男もニセモノだ－－。夫は１１０番した。警視庁大崎署員が駆けつけ、今度は本当の「だまされたふり作戦」が展開されることになった。

　ニセ警官からの「現金を持っていると危ない。銀行員が取りに行くのでいったん預けて」という電話に従うふりをすると、午後４時過ぎ、ぎこちないスーツ姿の若い男が現れた。

　「知らない男から指示されて現金を受け取りに来た」。待ち構えていた捜査員に詐欺未遂容疑で現行犯逮捕されたのは、グループの一員とみられる少年（１７）だった。

　先月には埼玉県春日部市で８０代の女性が「犯人を捕まえるために捜査に協力してほしい」と求めてきたニセ警官の電話を信じ、現金１００万円をだまし取られる事件が起きている。

　警視庁幹部は「警察からいきなり電話をかけてきて、だまされたふり作戦を提案するようなことはありません」と注意を呼びかけている。

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