【😇】町議会、IT化を進めるためタブレット導入⇒議員全員が紙に印刷した質問文を読み上げ…使い方がわからず [895142347]

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海部の議会、ＩＴ化進む　３町村がタブレット導入

海部郡３町村（蟹江町、大治町、飛島村）の議会で、タブレット端末の導入が進んでいる。６月の定例会から使用を始めた蟹江町と飛島村は１２月定例会から、議案などを紙で配布するのをやめ、完全移行。
大治町も今議会から導入した。議事録や過去の資料も検索でき、議会の効率化や経費節減に貢献しているが、便利な機能を議員が使いこなすにはまだ時間がかかりそうだ。

蟹江町と飛島村は五月、議員への貸与用と事務局用に、それぞれ十七台（同町）と十三台（同村）を購入。大治町議会も十月に十五台を購入した。
いずれも議員へ貸与する形で、県町村議会議長会によると、県内の町村でタブレット端末を導入しているのはこの三町村のみという。

一日に開会した蟹江町議会では、町側の提出した議案の説明を、議員がタブレットを確認しながら聞いた。
議員五人からなる「タブレット推進部会」で会長を務める佐藤茂議員（６６）は、十二日の一般質問の最中、別の議員が過去に質問した関連の議事録をその場で検索。
「いろいろなことが即座に調べられる利点がある。初めは最新機器ということで抵抗もあったが、導入して良かった」と話した。

三町村の議会とも、端末は無料無線ＬＡＮ「Ｗｉ－Ｆｉ（ワイファイ）」に接続しなくても通信できる。そのため、議場では過去の議案や議事録のほか、他市町村の事例なども、インターネットで調べられる。
議会事務局にとっても、議案製本の手間が省け、印刷コストをカットできるだけでなく、修正部分などの差し替えがすぐにできる利点がある。議員への連絡も一斉に行えるといい、蟹江町の金山昭司事務局長は「職員の人件費や労務負担の軽減になる」と話す。

ただ、一日中使うとバッテリーがほぼなくなるため、開会中は議員がこまめに充電することが必要。蟹江町議会では、もしものときに備えて充電器を携帯するように事務局が勧めている。
また、機能を議員自身が十分に使いこなせていない面も。
十二、十三日にあった同町議会の一般質問では、登壇した九人全員が紙に印刷した質問文を読み上げた。
原稿を端末に読み込ませることもできるが、方法をよく知らなかったとみられる。佐藤議員は「もっと使い、慣れていかなければ」と話した。

　（大野雄一郎）

議場でタブレットを使い、提出された議案を確認する議員＝蟹江町役場で
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