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社員7人の町工場が「残業ゼロ」「全社員年収600万以上」「増収増益」を達成できた理由 [902666507]

1 :番組の途中ですがアフィサイトへの\(^o^)/です :2018/01/28(日) 10:21:00.69 ID:3MlowGIXM.net ?2BP(1500)
http://img.5ch.net/ico/u_puni.gif
その昔、吉原精工は「ブラック企業」だった

1980年、社会人として3社に勤務したのち、私はワイヤーカット加工機1台で、一人で吉原精工を創業しました。30歳のときでした。

仕事は順調で、創業から2年ほど経った頃には自分一人では仕事が回らなくなりました。そこで、経験者を採用し、社員数を増やしていきました。
業務は多忙を極め、当時の社員の残業時間は1ヵ月に80〜90時間はあったと思います。
世の中全体に「忙しければ頑張って働くのは当たり前」という空気があり、「ブラック企業」という言葉はもちろん、「過労死」という言葉さえ生まれていない時代でしたから、社員から表立って不満が出ることはありませんでした。
しかしこうして振り返ってみれば、かつての吉原精工は間違いなく「ブラック企業」だったと言わざるを得ません。

1992年、バブルが崩壊すると、吉原精工は倒産危機に直面することになりました。
バブル崩壊後は仕事がガクンと来なくなりました。
それでも、設備のリース料は支払わなければなりませんし、人件費もかかり続けます。借金はどんどん膨らんでいきました。

その後、90年代末から2000年代初頭にかけて、今度は「ITバブル」がやってきました。2000年頃には、業績はある程度は好調に推移していたといっていいと思います。

そして2008年、リーマン・ショックが襲います。仕事は激減し吉原精工は3度目の倒産危機を迎えました。
それまでリストラを何度も実施し、辛く嫌な思いをたくさんしてきましたから、私はもうリストラはしたくありませんでした。
そこで、「ここはみんなで一緒に耐えていこう」と社員に話し、私自身も含め、全員が月給30万円、ボーナスはゼロということにしました。

実は、この「全員一律月給30万円」が、働き方改革を推し進めるきっかけになりました。
社員から、「お金がないなら、時間をください」と言われたのです。
これはつまり、「もっと早く帰りたい」ということです。

昇給もなし、ボーナスもなしという状況で、社員が「だったら時間をくれ」というのは、しごくもっともなことだと思えました。
そもそも、私自身が仕事を長くやるのは好きではありません。
社長として、いつも社員が全員退社してから帰っていましたから、社員が定時で退社するなら自分も早く帰れるわけです。

「よし、やってみよう」
こうして、ついに吉原精工は「残業ゼロ」の会社になりました。

残業をゼロにするとき、私の頭の中には「今の仕事にはムダもあるはず。勤務時間を短くすることが効率化につながるかもしれない」という期待もありました。
この期待は、現実のものとなりました。
社員たちは、時間を有効に使い、常に効率化を考えて作業するように変化していったのです。機械を動かす前の段取りも、以前なら1時間ほどはかかっていたものが、たった5分で終える社員がいてびっくりさせられたほどです。

また、「指示待ち」もどんどん減りました。

それまで指示待ちをしていたような場面でも、社員が自分で的確に判断を下して作業を先に進めていくことが増えていきました。

他にも、意外な効用として、ミスが少なくなったことが挙げられます。

残業をゼロにしてからというもの、年間のミスの件数が半分以下に激減したのです。
これは、社員がしっかり休息をとれており集中して仕事に臨めていることや、自主性が高まったことによる結果ではないかと思っています。

「残業ゼロ」を目指すなら、私はまず給料を「(これまで支払っていた)残業代込み」とすることが必要だと思っています。
過去に平均で毎月50時間分の残業代を支払っていたなら、それを固定給に組み込みます。また、残業そのものもすぐにはゼロにはできないでしょうから、当面は徐々に減らしていくようにすればよいでしょう。
20分、30分と残業を減らしていきます。こうしたステップを踏めば、売り上げや社員に支払う給与を変えることなく残業を減らせます。そうやって、最終的に「残業ゼロ」を目指すのです。

残業せずに帰る人が増えれば、会社の中で「残業をしている人は仕事が遅い」という認識が生まれます。
また、残業が減っても給料が減らないので社員の不満も出ませんし、これまでと同じ給料を短い労働時間でもらえるので、社員が能動的に残業を減らすようになります。
そうして、「仕事ができる人=早く帰る人」と社内を変えていくのです。

この結果、吉原精工は「残業ゼロ」を達成するとともに、「全社員年収600万以上」「増収増益」となったのです。

http://diamond.jp/articles/-/156432

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