投票用紙に「うんこ」って書いたらどうなるの？ [605883695]

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投票率、仏は日本より低いけど…　米では挑発動画が話題７月２１日は参議院選挙です。選挙のたびに聞くのが「投票率が低い」という声です。ほかの国々と比べて、日本の投票率は本当に低いのでしょうか？　実は、米国も高いとは言えず、フランスは日本よりも低いのです。なぜでしょうか。投票率が低い国、高い国を見てみると、意外な共通点が見えてきました。
　総務省によると、直近の国政選挙の投票率は２０１７年の衆院選で５３・６８％。また、前回の参院選（２０１６年）では５４・７０％と、いずれも過半数を少し上回った、という状況でした。
　では、ほかの国の国政選挙の投票率を見てみます。世界２００カ国・地域で行われた最近の選挙の投票率を公表している国際ＮＧＯ「民主主義・選挙支援国際研究所」（ＩＤＥＡ、本部スウェーデン）の公表データ（２０１９年現在）によると
１位・・・ソマリア９９・９％
２位・・・ベトナム９９・３％
３位・・・ラオス９７・９％
４位・・・シンガポール９３・６％
５位・・・エチオピア９３・２％
（略）
１１８位・・・アメリカ６５・４％
１４０位・・・韓国５８％
１５８位・・・日本５２・７％
１７２位・・・スイス４８・５％
ＯＥＣＤ加盟国（３６カ国・地域、同年）で見ると
１位・・・オーストラリア９１．０％
２位・・・ルクセンブルク８９．７％
３位・・・ベルギー８８．４％
４位・・・スウェーデン８７．２％
５位・・・トルコ８６．２％
６位・・・デンマーク８４．６％
（略）
１６位・・・イギリス６８・９％
２０位・・・アメリカ６５・４％
３０位・・・日本５２・７％
３６（最下）位・・・フランス４２・６％
　こう見ると、日本は主要先進国の中でずば抜けて低いというわけではありませんね。
　ＩＤＥＡのデータを元に、１９８カ国・地域に絞り投票率と国の幸福度や経済力といった指標との相関を示す表を独自に作っている、明治大学国際日本学部長の鈴木賢志教授（政治社会学）に聞きました。
投票率が高いのは、義務投票制度がある国々
Ｑ　この表からどんなことが言えますか
ログイン前の続きＡ　上位を見ると独裁やそれに近い体制を敷いている国が目立ちますので、日本や欧米諸国と直接比較はできないと思います。ただ、インドネシアやタイ、フィリピンなどの発展途上国は７割を超えています。日本も戦後すぐのころは非常に高かった。
これから国をつくるんだ！という意識が高いところは、国民一人一人の政治に対する意識が強いのでしょう。では、オーストラリア、ルクセンブルク、ベルギー、トルコ、ニュージーランド。ＯＥＣＤ加盟国の上位１０カ国のうち
この５カ国がどうして高いと思いますか？それは、行かないと罰金が科されるといった「義務投票制度」があるからです。
Ｑ　強制にすれば、高くなるということですか？
Ａ　要因の一つではありますよね。でも、義務投票制度には、メリットとデメリットがあります。行かないと罰金を払わされるから誰でもいいから入れておくか、となってしまうと意味がない。
オーストラリアは投票所でソーセージを提供しています。「せっかく行くことを強制するなら、楽しくやろう」という雰囲気作りをして、
投票への意識を根付かせようとしているわけです。また、「誰かを選ばなければならないなら、ちゃんと学校で政治や政党について教えよう」という動機付けにつながればいいと思います。僕はメリットとデメリットは五分五分あると思いますが、みなさんはどう思いますか？
「政教分離」の教は“教育”？！
Ｑ　日本は選挙権年齢が「１８歳以上」に拡大されましたが、若者の投票率は上がりません。どうしてでしょうか
Ａ　日本では選挙や政治の仕組みについてしか教えず、実際の政治や政党の現状について子どもたちに教えることを避けます。政治家を呼んで話を聞こうとしたら、すぐに保護者から文句が来ます。
中立をうたうならいろいろな政党を呼べばいいのに、「中立を守るため」に結局やらない、という選択をしてしまう。最近は、政教分離の「教」は、宗教ではなく教育のことを指していると思っている学生もいるほどです。
　また、政治的ポジションを明らかにすることが恥ずかしいことのように思われ、友達との食事の時や家族の会話ですら政治を語ることが非常に少ないのです。それから、学校の校則は「絶対」で、「決まりは守りなさい」としか教えないことも関係あると思います。