ゲイ「いくら元男性とはいってもニューハーフとかムリ！いくら今は男性だとしてもFtMとかムリ！あーゆーのが好きなのはノンケでしょ」 [377482965]

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ウリセン編64 あたいと、元女性の男性がゲイ風俗の面接に来た話｜もちぎ｜note
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ある日、ゲイ風俗の電話番をしていると、面接希望の連絡が来た。

電話口で簡単なプロフィール（身長・体重・年齢）とウリセン（ゲイ風俗）勤務歴があるかどうか、またどういった情報経路でこの店に応募してきたか等を聞く。

その日応募してきたのは、女性声優さんのような、まるでアニメの男の子のような声色で喋るゲイの子からだった。

年齢が若いのか、声変わり前の少年みたいな声だと思っていたら、その電話先の声の主は、

「実は自分、FtMなんですけど大丈夫ですか？　ホルモン治療も胸のオペも行っていて、見た目はほぼ男です」

と正直に伝えてくれた。

FtM（female to male）つまり身体的には女性であるが、性自認が男性の人のことである。
そして彼は、見た目は男性に近いと自己申告してくれた。

（中略

正直、彼の見た目は男性だった。
肌もきめ細かく、声も高いが、こういった綺麗な感じの男の子はたくさんいる。それにうちの店でも綺麗めな子は売れ筋だ。（ジャニ系というジャンルで）

しかし、体が完全に男性でないとゲイ風俗には在籍できない。この完全とは元から男性で、今も男性ということ。
改めて考えると難しい問題だと思った。

（中略

お客様であるゲイ男性たちは、わざわざお金を払って、足を運んであたいら男性ボーイを買いに来てくれる。
動機は平たくいうと、ゲイとして同性愛の欲求を満たすためだ。
その時に本当に心から望んでいるのは男性との時間で、元男性との時間で無い。

実際問題、相手の男性の中に少しでも女性の気配（女性ホルモン剤を飲んでいる等の事情）があると拒否感を示すゲイは多い。男の子として可愛くて人気があっても、女性になりたいと打ち明けたら距離を離されることもある。

だから、ニューハーフヘルスや女装ヘルスに行く男性と、ゲイ風俗を利用する男性は似てるようで一線を画していて、客層が重なることはない。
前者はバイセクシャルやノンケが多く、後者は男性が好きな男性しか来ない。

ゲイである彼らにとって男性器の有無や、心理的な男性性が占める重要性は恐らく大きい。

（中略

「うん……。ふつーの場所じゃ受け入れてもらえなくて。
ずっと自分を偽って、ボーイッシュな女みたいな立ち回りしてるんですけど、そしたら《レズだ》とか言われたりするし……。いちいち弁明するん面倒なんよ。
それが嫌で東京に来てLGBTの世界に飛び込んだんですけど、アプリやSNSで出会うゲイの人は、俺が元女性だと知ったら《騙された》って怒るし、元女性だとプロフィールにでも書いたら《ゲイの世界に女が来るな》って言ってくるし……。
居場所がここでも無いんです」

（後略