今考えると、小中学校ってエロかったよな。体育とか掃除の時間前に男女が同じ教室で着替えてるんだぜ [333048834]

https://img.5ch.net/ico/anime_imanouchi01.gif
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20201206/med/00m/100/005000c

気になる不登校の相談

文部科学省が10月、2019年度の不登校児童生徒が18万人以上になると発表した。前年度に比べると、かなり増えている。コロナ禍の今年、20年度はどうなるだろうか？　おそらく、またさらにそれを上回るのではないかと予想される。

　というのも私自身の周囲の小中学校でも緊急事態宣言が解除された5月末、6月初めから不登校の子どもが増えているし、不登校相談も多くなっているからだ。毎日新聞の１１月７日社説によると、日教組の調査では、一斉休校や夏休みの後に不登校が増えたという報告が各校から寄せられた、とある。

　特によく聞くのは「友だちから自分に感染する」、逆に「自分が友だちに感染させる」という不安から来る理由だ。子どもたちの中には、大人以上に過剰に怖れる敏感な子が多い。最近では、お化けの話をすると、「やめてくださーい」と恐怖で泣き叫ぶ子がいてびっくりしたことがあるが、怖がりの子は昭和、平成にかけて増え続けている。安易に「怖い話」ができなくなっている。

　今回の新型コロナウイルス感染問題では、世の中が一斉に恐怖のるつぼと化し、子どもに与えた恐怖と不安、そして精神的にも生活の諸相でも、その影響は計り知れないものがある。

　感染したらどうしよう、感染させたらどうしよう……という気持ちが大きくなれば、当然のこと、学校へ行かない選択となる。親の方も、それに賛成することが少なくない。「コロナ休校」があったくらいなのだから、休むのはごく自然の選択とされるし、学校も「一般的な欠席扱いしない」という申し合わせがあるので、とくに問題はない。学校へ行かないハードルはかなり低くなった。

感染防止策が間接的原因に
　こうした直接的な感染への怖れだけではなく、間接的な原因で誘発される不登校もある。例えば、親が外で働いている場合、休校期間中は子どもが家で1人で過ごす時間が増える。そうなると、不安も高まり、学校開校と同時に、今度は親や家から離れて学校へ行くのがしんどくなってしまうということもある。休校なので子どもが1人で過ごせるのは、子どもにとって「自由でいいじゃないか」と考えることもできるが、まったく逆に、連載の先に書いたように、アタッチメントを積み重ねながら、自立に向けて育ってきた子どもが、急に不安な期間を過ごし、赤ちゃん返りのような状態になってしまうこともある。

　休校期間中も学校や保育所は「日中に保護者が仕事等で子どもの世話ができない場合でも、預けることが必要な子どもには、学校や保育園を開くこと」となっていたが、地域によっては「みんなが休んでいるのに、自分の子どもだけ預けるようなことはしにくい」と言う保護者も意外と多かった。とくに、小中学校では、外で仕事をしている保護者でも遠慮することが多く、無理をして子どもたちだけで自宅で過ごさせたケースも目立つ。

自由に遊べず学校で充足感が得られない
　前述の文科省調査ではいじめもかなり増えているという報告だった。いじめについては、現場で仕事をしている私には簡単に説明できるものではないが、学校が開放されても、新型コロナウイルス感染防止策として、子どもたちにもかなり細々とした制約が課されてきた。それはある場合に過剰とも言える対策もあったよう思う。

　以前にも述べたが、果てしない消毒作業は、教職員の仕事として負担にもなっているが、同時に子どもたちの日常的な行動も制約しているということである。「ドッジボールは、試合中にボールを消毒するのが難しいのでやめよう」とか「跳び箱は、跳ぶたびに手を触れる上部を消毒するのか？」などとまじめに議論することになる。すると、結局「少しでも感染の危険性があることは中止しよう」となる。結果、「エア鬼ごっこ」とか「2メートルの長さのウレタン製バトンを使って、ソーシャルディスタンスを保つリレー競技」、あるいは「声を出さないように、パネルに『頑張れ！』と書いて上げ下げして励ます応援合戦」などという、涙ぐましい「工夫」で子どもたちは遊んだり運動したりすることになる。
　ある地域の体育祭では、感染防止のため手袋をしてフォークダンスを踊ったというニュースを聞いた高校生が「先生、それってコンドームと一緒ですね」とまじめな顔をして言うので、私は「そうかもな」と下を向くしかなかった。冗談でも笑えない。

「命を大切に」と「子どもらしく楽しく生きる」は両立するか
　小中学校で子どもたちは、思いっきり体を動かしてエネルギーを出すことで成長する。そこでは、連載の前回で述べたような「くっつき合う」ことが必要条件だ。