神戸市、通常医療を再び30%～40%制限へ。市担当者「変異株感染者は退院に3週間以上かかっている」 [256556981]

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通常医療、再び制限拡大　神戸市、コロナ病床12%拡大へ

神戸市は26日、新型コロナウイルスの感染による入院患者が増加していることを踏まえ、通常医療を再び3～4割制限すると発表した。入院抑制や不急の手術の延期などで対応し、4月中旬メドに、コロナ専用病床を3月26日時点から12%（22床）増の211床とする。同日発表した新規感染者は51人と2月2日以来の高い水準に戻っている。変異ウイルスに感染した患者も増えており、医療体制を逼迫させる原因となっている。

新型コロナの専用病床は、市立の西神戸医療センターで7床、西市民病院で15床をそれぞれ増やす。通常医療は西神戸で2割から3割程度、西市民で2割から4割程度制限される見込み。市ではコロナ病床189床のうち、86%に相当する163床が埋まっている。

医療体制を逼迫させているのは変異ウイルス感染者の増加だ。退院にはPCR検査による2回の陰性証明が必要になる。通常の感染者の場合、早期に症状が治まれば10日以内でPCR検査なしに退院できる。これに対し、市健康局の花田裕之局長は同日の会見で「（変異ウイルスの感染者は）少なくとも退院に3週間はかかっている。1カ月超える人もかなりいる。病床逼迫の大きな原因の一つになっている」と危機感を示した。

神戸市は5～11日に新型コロナウイルス陽性者（105人）のうち、55.2%が英国型の変異ウイルスに感染していた。市は1月、コロナ第3波を受けて、通常医療の制限を発表。その後、2月下旬に1日の新規感染者数が1桁台に減るなどしたため、拡大した通常医療の制限を一部解いていた。
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