安倍晋三のエロ画像くれ　抜くから [519582147]

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少女とエロ　本とフェチ

3人の「12歳の女の子」がSNSで「友達募集」したところ10日間で2458人の成人男性がコンタクトをとってきて、その大多数が性的な要求をしたり男性器の写真を送ってきたり……。23日公開のチェコのドキュメンタリー映画「SNS-少女たちの10日間-」の衝撃的な内容です。日本公開版ではビデオチャットするPC画面の男たちのカオやナニにボカシを入れてますが、目と口はボカシなし。ニヤニヤ笑って「僕のを見る？」「君の胸を見せて」としつこく絡むエロオヤジたちを見ていると、彼女たちならずとも「くそやろう！」「きもちわるい」などと言いたくなります。

　実は3人はオーディションで選んだ「幼く見える大人の女性」。背景に映る子ども部屋はスタジオに組んだセット。男たちとのやりとりはスタッフが見守り、精神科医や弁護士らがバックアップやアフターケア。SNSにおける子どもの性被害に警鐘を鳴らすべく企画された映画です。

　ただしどぎつい場面を含むので日本版はR―15指定。SNSを使い始める10代前半の子に見てほしい気がしますが、少女役の女性が映画の中で嘆く通り「若い時にこんな目に遭ったら恋愛観に影響するかも」という内容でして、別の場面では「何であんな動画を送りつけたの？　今も悪夢を見るわ！」と男の1人に面と向かって叫ぶほど。難しいですね。ちなみに本国では成人指定だったそうですが、子どもも見られる「教育用バージョン」が作られたそうです。

　くだんの女性が「男の人がみんなこうもひどいワケじゃないことは知ってる。私のカレはまともだもの！」と言いますが、オーディションに来た23人の女性のうち何と19人もが「下半身の写真を送りつけられた」「写真をしつこく要求された」「君のおしっこが欲しいと言われた」「ウェブカメラに侵入され着替えやオナニーをのぞき見された」といった体験を明かします。ネットにはこういう手合いがフツーにゴロゴロいるってことでしょう。

　この映画、更に過激なところへ進みます。男たちの要求にこたえ30～40人に「少女」のヌード写真（合成・加工した偽物）を送付。当然のように「バラされたくなければ会ってくれ」と脅してくる男が。カフェにカメラとマイクを仕込んで面会を隠し撮り（この会話がまたヒドい）。ついには少女役の女性と取材班が自宅へ「凸撃」！　その結末は劇場でお確かめ下さい。

　そうそう、こんな風に書きましたが意外と笑える映画です。滑稽なのは男たちの熱意と執念と奮闘と悪あがきで、ある意味涙ぐましいほど。男にとっては「やがて悲しき……」と思わずにはいられませんけれど。

　さてこんなのと並べちゃ悪いかも知れませんが23日にはもう1本、いいドキュメンタリーが公開されます。世界最大というニューヨークのブックフェアの裏側から希少本のディーラー、老舗書店、伝説のコレクターらを追う米映画「ブックセラーズ」。すがすがしく「こんなのフツーじゃない！」と感嘆できます。もちろん、本好きの端くれの熱い共感を込めて。

　まずはコレクターの長い長い書棚に「いいなあ」とため息。無限に続くように見えますが、当然ながらそれでも本はあふれます。エッシャーのだまし絵風の構造を持つ「ジェイ・ウォーカー人類想像史図書館（The　Walker　Library　of　the　History　of　Human　Imagination）」の美しさも圧倒的。めまいがしますね。マンモスの標本付き探検記といった特殊な大型本から、チラシや紙くず同然のものまで、フェティシズムの対象の多様さも印象的です。

　加えて、登場する人物の発する「名言」の数々――。

　「ネットは45分で欲しい本をすべて集められる。それの何が面白い？」

　「買った本について後悔はない。後悔があるのは買えなかった本だ」

　「本は550年も流通している完璧な物体だ」

　「ブックセラーはきつい仕事だ。フェアにいる人を見ろよ、みんなヒザが曲がってる」

　「紙の本を読みなよ」

　おっといけない、最後のはアニメ「PSYCHO―PASS」の有名なセリフでした。というワケで最後に強引にアニメの話題を持ってきたところで、今回はおしまい。

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