童貞の考察

笠川金太郎

僕は清らかな体でいたかった。
どうして、この世に童貞がいるのか、僕の考えを聞いてください。
童貞は神様が与えてくれたものだと思うんです。だから、童貞は清らかな状態であって、何も恥ずかしくない。
ロシアの文豪、オフロスキー氏によると、職業は人童貞であると言う言葉を残しています。
職業には童貞性という清らかさが残されている。スポーツには愛がない。
清らかさとは何かをもっと、詳細に考えてみたい。
清らかさは空間と時間に分けられると思います。生れ付き童貞なのか、空間的に童貞なのか。
空間的には童貞は先っぽだけでも童貞ではなくなります。空間的に童貞だと言われると清らかさは失われます。
生れ付き童貞であると言われると、生まれた時から時間の続く限り童貞であり続けられます。
時間を空間で考えたものを時計と言います。
空間で童貞でなくなるので、何時何分になったら、童貞でなくなるのか。６０分だけ童貞でなくなることはない。
だから、生れ付き童貞であると言ってもらえれば、永久に清らかだと考えます。