魏帝国の斜陽

何晏

晩上好。よく来たね。外は風が強かったろう？
さあ、早く上がったがいい。おいでなさい。魏郡から取り寄せた杏で、杏酒を作らせたところだよ。(※1)

私かい。私は何晏、字は平叔。…驚いたようだね。吏部尚書の何晏は女の着物で装い、
貌に白粉を塗りたくっているとかいう噂を聞いていたのかい？
あれは空言だよ。私がゆったりとした衣服を好むというので、女人の着物のようだと謗られたのに
尾鰭が付いたようだね。白粉のことだって、生来肌が白ければ、付ける必要がないというものさ。

…クックックッ…人の筆なぞ、信用するな。それは翼を持ち、やがて真実の仮面を持って広がっていく。
人は見たいものしか見ず、語りたいことしか語らないんだよ。自ら見聞したもの以外は腹がよじれる代物だ。

この洛陽も、この時代も……
物事の真贋を見極めたければ、ここに逗留して歴史を見、
そして自身で作ってみることだ。

──何晏からのお願い──
壱：名無し参加、歴史人物での参加、あらゆる身分での参加ができます
弐：談話から政争、戦争まであらゆる展開が可能です
参：ただし魏朝後期～という時代設定から逸脱しないようお願いします
四：名前を付けて参加された場合、無連絡で二ヶ月書き込みがないと引退扱いになります

※1　何晏九州論曰、安平好棗、中山好粟、魏郡好杏、河内好稲、真定好梨。
（『芸文類聚』　八十六巻、梨の項より）

書き下し文：
何晏　九州を論じて曰く、安平は棗が好く、中山は粟が好く、魏郡は杏が好く、河内は稲が好く、真定は梨が好し。