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三国時代の文学スレッド

25 :無名武将@お腹せっぷく:2011/12/15(木) 05:25:14.77 .net
王粲 七哀詩 其二
荊蠻非我郷 何為久滯淫 荊蛮は我が郷に非ず 何為れぞ久しく滞淫す
方舟溯大江 日暮愁我心 舟を方べ大江を溯れば 日暮れて我が心愁う
山崗有餘暎 巖阿搶d陰 山岡に餘暎有りて 巌阿に陰の重なりを増す
狐狸馳赴穴 飛鳥翔故林 狐狸は馳しり穴に赴き 飛鳥は故の林に翔ける
流波激清響 猴猿臨岸吟 流波は激しく清響し 猴猿は岸に臨みて吟ず
迅風拂裳袂 白露霑衣衿 迅風は裳袂を払い 白露は衣襟を霑す
獨夜不能寐 攝衣起撫琴 独り夜に寐ること能わず 衣を摂りて起き琴を撫でる
絲桐感人情 為我發悲音 絲桐は人情を感じ 我が為に悲音を発す
羈旅無終極 憂思壯難任 覊旅に終極無く 壮んなる憂思に任り難し

荊州と言う田舎は私の故郷ではない(中原生まれ長安育ち)
それなのに何故こんなところで無駄に時間を過ごしてしまっているのか……orz
船を並べて大きな江(襄陽辺りなので恐らく漢水か)を遡れば
自分が老いていくだけで(日暮途遠:年老いるが道半ば 史記)憂鬱になる
山々にあるのは太陽の残光があるだけで(私の人生の光もこんなものだ)
川岸や崖も陰が濃くなっていく(私の人生もこんな陰ばかりだ)
(もう遅い時間なので)狐や狸ですら穴倉に走って帰るし
飛ぶ鳥も巣のある林へと急いで帰ってる(にも関わらず私は帰れない)
激流の音は綺麗だなぁ(現実逃避)、猿達が岸に向かって鳴き声上げてるのも聞こえるわぁ(田舎過ぎだろ!)
吹き荒ぶ風が服の袂を揺らし、夜露によって服はびっちょり(旅とかマジ辛い)
夜は(寂しくて)一人で寝るに寝られず、寝巻きから着替えて琴をかき鳴らす
琴は私の心が分かってるから、私の為に悲しみの音で慰めてくれるのだ
この旅は(戦乱からの逃避なので戦乱が終わらない限り)終わりがないのに
(旅のストレスによる)強い憂いにもう耐えられない(帰りたい)

相変わらずの豆腐メンタル王粲さん
当時の琴は親しい人にしか音を聞かせない楽器で自分の心情が伝わる楽器とされていました
「琴の音を知る仲」というのは義兄弟に匹敵する間柄なのです
なので某けいおんの平沢なんちゃらさんがギー太に感情移入してるかの如く
琴に惚れ込んでる、とかそういうわけではないです、そこだけは大事

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