里見家４００年、「南総里見八犬伝」の刊行２００年 [368289528]

里見家４００年、倉吉染まる　７日に武者行列

今年は安房国館山藩（現在の千葉県南部）の藩主だった里見忠義が倉吉に転封されて４００年にあたる。倉吉市内では忠義が死去した９月を中心に、多彩なイベントが行われる。
６日は忠義が眠る大岳院（倉吉市東町）の中村見自（けんじ）住職が「悲運の武将　里見忠義の生涯」と題して記念講演。
７日には手作りの甲冑（かっちゅう）をまとった武者行列が市内を練り歩き、市内中が“里見一色”に染まる。（浜畑知之）
今年は忠義の８人の家臣がモデルとなったとされる江戸時代の伝奇小説「南総里見八犬伝」の刊行２００年の節目でもある。

この日、同市関金町関金宿の市関金都市交流センターで行われた記念講演で中村住職は、長く続いている千葉県館山市との交流や、忠義の碑が兵庫県明石市の寺院にあることなどに触れ、
倉吉市が日本各地と忠義を通じてつながっていると紹介。「里見忠義という縦糸に、様々な横糸がつながってくれた」と忠義が結び合わせた縁について触れた。
第２部では、作家の平岩弓枝さんが「『南総里見八犬伝』の世界と魅力」のテーマで、自身の作家としての駆け出し時代を中心に語った。
７日の武者行列は「倉吉里見時代行列」と題し、午前１１時から。大岳院で法要が営まれた後、出陣の義を経て、石田耕太郎市長や平井知事らも参加して市中心部を練り歩く。

７日午後２時からは、市立山守小（同市関金町堀）で、同小児童が太鼓の演奏を披露。長年受け継がれている南総里見八犬伝をモチーフにした歌舞伎も演じられる。
１１月１６日には、イベントホール「倉吉未来中心」（同市駄経寺町）の大ホールで舞台「倉吉里見物語」があり、忠義と伯耆国倉吉の領民との絆を中心とした物語が演じられる。
また、市立図書館（同）では、今月２３日まで忠義と南総里見八犬伝にまつわる本のコーナーで約６０冊が紹介している。

問い合わせは市観光交流課内の倉吉せきがね里見まつり実施委。

http://www.yomiuri.co.jp/local/tottori/news/20140906-OYTNT50104.html