コスパ考えるとマッシュポテトの粉末が最強ってマジ？ [485164807]

食品各社:アレルギー対応商品を充実…家族一緒においしく

　食品メーカーがアレルギー対応商品の品ぞろえを充実させている。従来は幼児向けが多かったが、原材料を工夫し、アレルギーの有無にかかわらず大人も子供も一緒に食べられるよう味を向上させた。

　ハウス食品は１８日、「バーモントカレー＜中辛＞」「シチューミクス＜クリーム＞」の新シリーズを発売する。アレルギーを起こしやすいエビ、カニ、卵、乳、小麦、ソバ、落花生の７品目を使っていない。これらが混入しないよう自社工場に専用ラインも作った。

　通常のカレールーは、とろみを出すために小麦を使っている。アレルギー対応版は米粉、コーンスターチ、マッシュポテトパウダーの組み合わせで代用した。風味を落とさないよう「３０回ほど試作し、適度な配合に行き着いた」（同社担当者）。
シチューは乳を使わず、ヤシ油でうまみを出した。固形の通常版と間違えないよう粉末にする配慮も。ただ、参考価格はいずれも２皿３回分で３２０円（税別）と、通常版（カレー１８０円、シチュー１６５円）より高い。

　石井食品は２０１２年、７品目不使用の「いっしょがいいね」シリーズを売り出した。ミートボールのつなぎに小麦ではなく、里芋と米粉を使った。
日本ハムも０７年、山形県酒田市に、小麦や卵を持ち込まない専用工場を建設。ハンバーグやハムなどを「みんなの食卓」シリーズとして販売している。

　食物アレルギーは乳幼児で５～１０％、２０歳以上も数％いるとされ、ハウスにもアレルギーに悩む消費者から対応商品の開発を求める声が寄せられていた。一方、「とろみを出すために米粉を代用する」といった技術も進み、対応食品の開発につながった。
人口減少の逆風にさらされる各社だが、きめ細かな需要に応えることで売り上げ増を図る考えだ。【種市房子】

http://mainichi.jp/select/news/20140815k0000m020099000c.html