【政治】「一票の格差」是正、隣接する十選挙区を統合する「５合区」案は自民党の反発で参院座長交代！ [388233467]

「一票の格差」是正に向け、参院の与野党でつくる選挙制度協議会が十一日開かれ、
座長の脇雅史自民党参院幹事長が、隣接する十選挙区を統合して五つの「合区」を
つくる再修正案を提示した。

具体的には都道府県単位になっている現行選挙区のうち、「福井・滋賀」「山梨・長野」
「鳥取・島根」「徳島・高知」「福岡・佐賀」を合区する内容。

脇氏は座長案として四月に十一の合区案を、六月に合区を十に減らす修正案を提示
していた。
いずれも対象地域の選出議員から反発を受け、今回さらに合区を減らした。

ただ、座長案に対する参院自民党内の反発から、十二日に行われる参院自民党の
役員人事で脇幹事長は交代し、協議会の座長も替わる見通し。
再修正案の取り扱いも未定だ。

一方、衆院では、有識者による第三者機関「選挙制度に関する調査会」の初会合が
開かれた。
「一票の格差」是正を先行して議論し、それに続いて各党が二〇一二年の衆院選公
約で掲げた定数削減の検討に入る見通し。
座長に選出された佐々木毅・元東大学長は

「現議員の任期（二〇一六年十二月）を念頭に、立法作業や周知期間も考慮して答
　申をまとめたい」

と述べた。

東京新聞[2014年9月12日]
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014091202000160.html