TBS、韓国・仁川アジア大会を延べ16日間にわたって生中継！ [311660226]

http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2014091302000131.html
四十五の国と地域が参加する第十七回アジア大会が十九日に韓国・仁川（インチョン）で開幕する。
ＴＢＳは十四日に先行開催される男子サッカーを皮切りに計十六日間にわたって、ゴールデンタイムを
中心に生中継する特別編成を打ち出した。アジア大会を大々的に取り上げるという異例の試みについて
プロデューサーの榎本陽（あきら）さん（４２）は「二〇二〇年の東京五輪を見据えた挑戦」と語る。　（増田紗苗）
　四年に一度開催されるアジア大会は五輪や各競技の世界選手権に比べて注目度は低い。前回の中国・
広州大会は、地上波では放映権を持つＮＨＫとＴＢＳが深夜にハイライトを放送。地上波での生中継は男女
マラソンのみで、ＮＨＫはＢＳ１で柔道や競泳などを中継した程度だった。
　しかし昨年九月、二〇年の東京五輪開催が決まり、潮目が変わった。「六年後に活躍する“原石”を発掘
するとともに、東京五輪を目指して『もう一度頑張ろう』と思っているベテラン選手の姿を追う大会として大きな
意味を持つ。伝える側としても力を入れようということになった」と榎本さん。その上で見据えるのは、自国開催
の五輪という世紀の一大イベントの放送を手掛けることになる若手スタッフの育成だ。
　ＴＢＳは仁川大会に、技術と制作を担当するスタッフ計約二百人を派遣。その中には若手ディレクターや
アナウンサーも含まれている。五輪や世界陸上など国際的なスポーツイベントの経験も豊富な榎本さんは
「ＴＢＳは体操の中継をしたことがなく、今大会が初めて。若手もベテランも五輪に向けて経験を積んでほしい」と期待を込める。
　同じく放映権を持つＮＨＫも、従来よりも番組時間を繰り上げ、拡大するなどして仁川大会の発信に力を入れる。
総合では、ハイライト番組を深夜から午後十時前後に移行。土日曜には、夜のスポーツ番組の放送時間を
一部拡大する。ＮＨＫ広報部は「ハイライトでは、東京五輪を見据えて若手選手の情報を手厚く取り上げる」
としている。十月二日には女子マラソンを総合で、ＢＳ１では開会式のほか柔道や体操、陸上、サッカーなどの
注目競技を生中継する予定。