【ＴＰＰ】自民党・国益を守り抜く会「国会決議守り国益確保を！慎重に交渉するよう政府に念押し！」 [388233467]

自民党の議員連盟「ＴＰＰ交渉における国益を守り抜く会」（森山裕会長）は１２日、総会を開き、最近の環太
平洋連携協定（ＴＰＰ）交渉の状況を聴取した。

議員約６０人が出席。
秋にかけて交渉がヤマ場に近づく中、農産物の重要品目の聖域確保を求める国会決議などを守り、慎重に
交渉するよう政府に念押しする意見が相次いだ。

ＴＰＰ政府対策本部は、ベトナムで１０日まで行われた首席交渉官会合の結果を報告。
知的財産と国有企業、環境の難航３分野などで残された論点については、期限を区切って“宿題”を出し、
議論を収束させる方針を説明した。
その期限は最長で１０月初めと示したが、次回の首席交渉官会合や閣僚会合の開催は未定だとした。

また今月９、１０日に行われた農産物関税をめぐる日米実務者協議については「ほとんど進展がなかった」と
説明した。
今後の日程は、甘利明ＴＰＰ担当相と米通商代表部（ＵＳＴＲ）のフロマン代表による閣僚協議の可能性も含め、
調整中だとした。

これに対し、岡田広氏（参・茨城）は
「オバマ米大統領が１１月合意の意向を示しているが、米国の筋書きに乗らないよう慎重に議論していかなけ
　ればならない」
と指摘。

簗和生氏（衆・比例北関東）は
「早期妥結ありきではなく、国益を守ることが目的だ」
と訴えた。こうした慎重論を受け森山会長は
「国益を守ることは（国会）決議を守り、選挙で国民に約束した公約をしっかり守っていくことだ」
と断言。国会決議や党公約などを踏まえた交渉を、政府にあらためて強く求めた。

日本農業新聞（2014/9/13）　http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=29804