事態が目覚ましい展開を見せる中、シリアの首都ダマスカス中心部では昨日（15日）、政府
軍の部隊と革命軍の集団の間で衝突が発生、後者はマイダーン地区・旧市街ザーヒラ地区へ
の潜入に成功し、バッシャール・アサド大統領支持派の部隊の拠点に対し驚異的な攻撃を加
えた。ジャウバル地区（ダマスカス東部）やハジャル・アスワド地区（同南部）など、ダマ
スカスやその近郊の複数の地区では数か月前から激戦が繰り広げられ、反体制派は時折ダマ
スカス中部で迫撃砲を発射した。しかし、今回は、アサド政権がダマスカスの治安維持のた
めに大規模な治安強化を行ったにもかかわらず、ダマスカス中心部に反体制派戦闘員の侵入
を許すこととなった。
「シリア人権監視団」は、ダマスカス県からの報告で、「今日（記事執筆時において昨日）
の夜明けに首都中部の旧市街ザーヒラ地区から銃声が度重なって聞こえた。同地区において、
（反体制派）戦闘員と検問所の警備にあたる政府軍の間で激しい衝突が起きたことによるも
のと思われる。同時に、政府軍は同地区に増援部隊を派遣、周辺地域の隊員を動員した」と
報告した。また、同監視団は、「戦闘員3名が殉教し、その他検問所の兵士に人的損害が発
生したとの情報が入った」と指摘した。
ソース
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20140916_163541.html