アマゾン原生林に建設高さ３３０Ｍの巨大観測塔 [998420852]

アマゾン原生林に建設高さ３３０Ｍの巨大観測塔
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アマゾン原生林が地球上の気候変動に与える影響を調べるため、高さ３３０メートルの観測塔「アット（Ａｔｔｏ）」が建設される。13日付エスタード紙が報じた。

この観測塔は、現在国立アマゾン地方調査院（Ｉｎｐａ）が利用している高さ80メートルの観測塔の４倍以上の高さとなり、３２４メートルのパリのエッフェル塔も超える。
観測塔内には最先端技術の電子機器が備え付けられ、アマゾン地域の風や湿度、炭素吸収、雲の発生メカニズムなどの各種調査が行われる。

Ｉｎｐａとドイツのマックス・プランク化学研究所との間で提携が結ばれた２００７年に観測塔の建設構想が始まったが、アマゾン地域の環境を正確に観測するためには人里離れた場所でなければならず土地選びは非常に難航した。
ようやく決めた土地はマナウス市から１７０キロ離れたバラージェン・デ・バルビーナ区のウアツマン川まで自動車で行き、そこから四輪駆動車に乗り換えて未舗装の道を40キロ進み、
さらにモーターボートで65キロ川を下った後に原生林の中を13キロ入った場所だった。
そのため、建設工事の開始には建設用地までの道路整備が必要で、資金集めや環境ライセンスの取得に膨大な時間が掛かったため、一時はプロジェクトの達成も危ぶまれたという。

観測塔の建設費用は７５０万レアルだが、道路の改修必要などを含めた費用総額は２０００万レアルにも膨れ上がった。
観測塔のほか、高さ80メートルの観測塔２塔と、25人が収容できる宿泊所、更に小さな研究所も併設される。
建築資材として使われる４００トンの鋼材は６台のトレーラーでパラナ州クリチバ市から運ぶが、クリチバ市からの道のりは合計４０００キロを超え、道中の約１０００キロでは巨大な筏にトレーラーを乗せて移動する。

アマゾン原生林は世界の気候へ与える影響が最も大きい場所だ。
地球規模の気候変動を知るのにアマゾン地方での調査は重要で、観測塔の設置に意義があると研究者らは確信している。
この塔は今月上旬に着工しており、11月に竣工予定だ。

アマゾン原生林に建設 高さ３３０Ｍの巨大観測塔 [998420852]

アマゾン原生林に建設高さ３３０Ｍの巨大観測塔 [998420852]