ユニクロ会長「若者は日本から出て行け。心を閉ざすな」 [509143435]

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若者よ、日本を出よ　柳井正ファーストリテイリング会長兼社長

日本人が排除しなければならないのは、
日本ではこうあるべき、外国ではこうあるべきという思い込みである。

日本人はホームでは大変な力を発揮するのに、ホームを離れると驚くほど弱い。
アウェーでも本来の力を発揮できなければならない。
ホームとアウェーを意識しないこと、つまり人間は世界中同じであるという考えをベースに持ちつつ、
そのうえでひとりずつ違うということを理解する、このことが大切だ。

我々はこうした発想をユニクロ文化に取り入れる努力を続けている。
例えば、既に外国人との打ち合わせでは英語が使われるし、
数年以内には社員間のすべてのeメールを英語で書くようにしたい。

従来の日本の企業は、ほとんどが政府の規制や業界のしきたりに縛られていた。
組合や連合などを結成し、それを起点に規制・ルールを課して協調しよう、過度な競争を避けようという発想である。
しかし、私はこうしたアプローチが大嫌いだ。

政府と業界が結びついた構造、競争を妨げる構造は日本経済の随所に見られるが、
我々はそんなものに巻き込まれないようベストを尽している。
こうした構造にはセーフティ・ネットの目的もあるのだろうが、実際には企業がグローバルに競争していくうえでの足かせになっている。

私から日本の若者へのアドバイスはいたってシンプルだ。
日本から出て行きなさい。
このとき、日本人は、異文化とのコミュニケーションがどうにもうまくできない。

英語を上手に話す人たちでさえ、心は閉ざしたままなのだ。
私のように腹を割って話そうとせずに、独特のよそよそしさを相手に感じさせてしまう。
相手と深いかかわりを持つことをためらう傾向が強いとも言える。
しかし、これはグローバリゼーションの大きな妨げになっている。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/reb/20110715/277846/?ST=rebuild&P=2