働かない親のために労働している児童、世界で1億6800万人 [311660226]

?2BP(2001)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201605/CK2016051502000146.html

二〇一四年にノーベル平和賞を受賞したインドの人権活動家、カイラシュ・サトヤルティさん（６２）が
十四日に東京都内で行った講演の主な内容は次の通り。
　地球上の四割は十八歳未満が占めている。皆さんは幸運だ。勉強ができて夢がある。人生で何かをしていきたい
という気持ちを持っている。しかし、そんなチャンスが与えられていない子どもが何百万人もいる。
　世界で一億六千八百万人が児童労働をさせられている。親が失業しているのに、子どもたちはフルタイムで働いている。
これは正しいのでしょうか。農場やレストラン、工場で働く子どもたちはスマートフォンのことも知らない。学校にも通えず、
経済からも取り残されてしまう。
　私は電気技師だったが、児童労働の問題に取り組む人が他にいなかったので、自分がやらないといけないと思った。
貧困の子どもを助けるチャリティーはあったが、児童労働に関しては誰もいなかった。
　ある日、雑誌に載った私の記事を頼りに、男が十五歳の娘を助けてほしいと泣きながらやって来た。私は自分の
娘だったら、妹だったらと考えた。弁護士の友人に相談して三十六人の子どもを解放した。記録ではこれがインドで
最初の救出劇だった。これまで八万五千人以上を救出してきたが、まだ十分ではない。
　各国の協力が必要だ。身近な洋服やサッカーボール、靴は児童労働でもたらされた産物かもしれない。
消費者一人一人がこの問題に取り組める。消費者にはパワーがある。業界の邪魔をするつもりはない。
この問題に共感してほしい。