[VIP931]:ぶっちゃけ太平洋戦争を回避できたとしても、日本は日中戦争で中国に負けてたよね [528692727]

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総力戦と資源　千の証言から　第２部／９　消えた印刷所の機材

　日中戦争から続く戦時体制で、物資不足が目立ち始めた１９４２（昭和１７）年。栃木県足利市の医師、巷野（こうの）秀蔵（故人）は、
１１月２４日の日記に金属供出の様子をつづった。

　「町内の鉄銅供出物、山の如（ごと）く、殊に多きは火鉢にして今冬の厳寒は思ひやらる。尤（もっと）も耐ゆる勇気なければ米英を
たおしかたし」。その夜、巷野は町の常会で、資材供出や貯金によって、国に報いようと呼びかけた。

　日中戦争が始まって５年。ここに来て南方の輸送船が狙われるようになり、原材料が入りにくくなってきた。特に金属は不足し、
４１年９月に国家総動員法に基づく金属類回収令が施行された。それまでのように任意の供出だと足りないからである。
翌４２年には各自治体が本格的に回収に乗り出し、４３年には非常回収工作隊を編成し、鍋などを含め根こそぎ金属を集めた。

　新宿駅に近い角筈（つのはず）。中国の戦地から復員した秋山吉之助（故人）が、小さな活版印刷所を営んでいた。４３年のある日、
国民学校４年の長男寅雄（８２）が帰宅すると、１階の印刷所はガラーンとしていた。その朝、学校に行く時にあった平台印刷機や
名刺用印刷機などすべての機械が消えている。寅雄は不思議に思ったが、父はなにも言わなかった。

http://mainichi.jp/articles/20160429/ddm/002/040/048000c

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