k-pop、女子中高生のスマホ世代中心に人気急再騰中！！メイク、ファッションにも強い影響 [255920271]

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http://style.nikkei.com/article/DGXMZO02109050Q6A510C1NZ2P00
４月上旬、Ｋ―ＰＯＰの人気者たちが競演した有料のライブイベント「ＫＣＯＮ 2016Ｊａｐａｎ」が千葉県の幕張メッセ国際展示ホールで開催され、２日で３万人を動員した。
主催者は韓国最大級の生活総合企業ＣＪグループの傘下にあるＣＪ　Ｅ＆Ｍ（ソウル）。
同社は韓国で最も視聴者数が多い音楽専門チャンネル「Ｍｎｅｔ」を運営し、アーティストに対し、強いブッキング力（出演交渉力）を持つ。
「Ｍｎｅｔ」は日本でもスカパー！ほかで視聴可能で、Ｋ―ＰＯＰファンにはなじみのチャンネル。
その人気歌番組「Ｍ COUNTDOWN」の公開収録も実施したことから、ファンだけでなく、日本の各レコード会社や、韓流系メディアなど業界関係者も多く詰めかけた。

　両日のイベントに登場したアーティストは、Ｋ―ＰＯＰブーム以来人気の男性グループ、２ＰＭのほか、
若手では、ＢＩＧＢＡＮＧの弟分のＷＩＮＮＥＲや、ＢｌｏｃｋＢ、
女性の若手グループではＡＯＡなど。
そして、２ＰＭの妹分のＴＷＩＣＥが初来日となった。
そんな彼らを一目見ようと、会場にはＫ―ＰＯＰブームをよく知る大人のファンから、新しい中高生世代まで、女性を中心に、幅広いファン層が詰めかけていた。

■15～16歳女子、メークに注目

　今回のイベントを開催したＣＪ　Ｅ＆Ｍ　Ｊａｐａｎによると、最近のＫ―ＰＯＰ市場ではファンの若返りが目覚ましく、
「“ファッション”“メーク”“ダンス”に興味のある15～16歳の女子が増えている」（同社広報担当の平松道子氏）という。
今回のイベント中に個別のファンミーティングも実施した、ＭＯＮＳＴＡ　ＸやＢｌｏｃｋＢ、ＴＷＩＣＥら若手グループは、それぞれチケット代が１万5900円という高額にもかかわらず、
中高生の女子ファンが殺到して完売した。

　“スマホ世代”の中高生は、日本のファン同士で情報交換するだけでなく、翻訳アプリなどを使って、
韓国におけるアーティストの活動をＳＮＳなどで「時差ゼロ」で入手している。
「アーティストの活動情報を“告知解禁”前に、誰かがネットで漏らしてしまうのでなかなか情報を隠せない」（あるグループの関係者）と言われるほどの熱狂ぶりだ。
３月末に東京・台場で開かれた若手グループ、Ｂ．Ａ．Ｐのイベント会場でも、昼と夜のイベントの合間に、スマホを手に、その場にとどまってＬＩＮＥやツイッターで情報交換する中高生の姿を多く見かけた。
「応援の過程でハングルの読み書きの初歩を習得してしまう学生ファンも多いです」（同関係者）

■新曲は頻繁に、熱狂冷まさず

　熱するのは早いが、冷めるのも早いのが若者の特徴。
そんな彼らの熱狂が続く大きな理由に、韓国の音楽業界から輩出される新人グループの数の多さがある。
「韓国の音楽番組『Ｍ COUNTDOWN』に出演する新人は、年間40～50組にものぼります。
ただ、そのほとんどが出演１回で終わり、２回目以降、番組に出られるのはその２割。
これが毎年続くので、次々と出てくる新人の顔や名前はとても覚え切れないほどです。
でも若いファンにとっては、その中から自分のお気に入りを探すのが楽しみどころになっています。
ある若手グループのメンバーは『３カ月ごとに新曲を出さないと飽きられる』と言っていました。それほどのスピード感が求められる競争が厳しい世界です」（平松氏）

　アーティストの音楽活動が活発であればあるほど、ファンの熱が“高止まり”してくれる。
これは、日本でセールスを手がけるレコード各社にとっては、とてもありがたい。
「ファンのロイヤルティーが高いと、数字を読みやすく予算が立てやすい」（ある外資系メーカーの担当者）というのがＫ―ＰＯＰグループの日本でのリリースが続く理由だ。
人気の若手グループ、防彈少年團やＢＴＯＢは、日本でのシングルセールスが10万枚を超えている。