群馬県が不動産投資で14億3000万円含み損　21年間塩漬け状態に [311660226]

?2BP(2001)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/list/201605/CK2016051802000191.html

高崎市新町のＪＲ新町駅に近い県有地約一万八千五百平方メートルが、取得から約二十一年間にわたって
ほとんど有効活用されず、事実上の塩漬け状態が続いていることが分かった。地価が下落し続け
取得時の価格と時価との差額である含み損は六億三千万円を超えるとみられる。現在は地元の高崎市に
無償で貸し出しているが、今後は県と市が協力して有効活用策を提示すべきだ。　（菅原洋）

　県によると、問題の土地は新町駅から北へ約五百メートルと利便性は高く、周辺は住宅や工場などが密集する。
一九九五年、近くで工場を営む旧カネボウフーズ（現クラシエフーズ）から約十一億二千万円で取得したが
時価は約四億八千万円へ大幅に下落していると推計される。
　県は当時、用地利用を職員研修所、産業技術総合研究所、身体障害者スポーツ施設、県立博物館
学習センターのいずれかに見込んでいた。しかし、その後はそれぞれ別の場所に建設されるなどして全て実現しなかった。
　このため、県は二〇〇二年、地元の高崎市との間に、市が維持管理費を負担し、無償で貸し出すという
協定を結んだ。ただ、市によると、昨年度の利用はイベントの駐車場、消防の訓練、地域の行事に数件ずつで
大半は部分的に利用されるにとどまっている。

　県財産活用推進室は現状について「住民の憩いの場になっている」とするものの「ただ、このままでいいとは
思っていない。市との協定は一年ごとの更新のため、その際に市に取得してもらうことも含めて有効活用策を
協議することを検討したい」と説明している。
　この土地には、随所に球技やイヌの散歩を禁止する看板が立つ。近くに長年住む高齢の男性は
「子どもたちは野球やサッカーができないので遊ぶ姿は見掛けず、イヌを連れ込めないために散歩する人も
あまり見ない。憩いの場という感じではない」と指摘した。
　さらに「二十年程度はほとんど活用されず、年に数えるほど駐車場などに中途半端な使われ方が続いてきた。
きちんとした公園に整備するか、県民のために有効活用してほしい」と求めていた。
　県有地を巡っては、前橋市のＪＲ新前橋駅に近い県有地約七千平方メートルも、取得から二十三年間に
わたって塩漬け状態が続いており、含み損は八億円を超えるとみられている。

群馬県が不動産投資で14億3000万円含み損 21年間塩漬け状態に [311660226]

群馬県が不動産投資で14億3000万円含み損　21年間塩漬け状態に [311660226]