アベノミクス、期待がハゲ落ち世界各国から酷評され始める [792971986]

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アベノミクスに厳しい目＝「世界経済けん引」正念場―サミット参加国
時事通信 5月19日(木)14時42分配信

安倍政権の経済政策「アベノミクス」への期待が海外ではげ落ちている。
円安・株高を成長につなげ、世界に貢献する戦略を描いたものの、日本の景気回復がもたつき、
各国は厳しい目を向け始めている。世界経済の活性化を話し合う主要国首脳会議（伊勢志摩サミット）を今月末に控え、
政権の生命線とも言えるアベノミクスは正念場に立たされている。

アベノミクスは2012年以降、大胆な金融緩和や財政政策で円安と株高をもたらした。
中国など新興国経済が減速する中、安倍政権は「日本の成長を通じて世界に貢献する」（麻生太郎財務相）と表明、日本経済復活をアピールした。

海外マネーが流れ込んだ日本株は昨年、約15年ぶりに2万円台を回復。企業収益の改善と賃金上昇が一定程度、達成した。

だが日本経済のデフレ脱却は実現せず、今年5月には円相場が1ドル＝105円台に急騰し、
アベノミクスの屋台骨だった円安が一変。輸出企業の収益に陰りが見え始め、安倍政権の評価を映してきた株高の流れが逆回転し始めた。

こうした中、米政府は「労働市場改革、サービス部門の開放など構造改革の加速が必要だ」（ルー財務長官）と強調、
円高けん制を繰り返す日本を「監視リスト」に入れた。円相場の動きは「秩序的」と断言し、
20、21両日に仙台市で開く先進7カ国（G7）財務相・中央銀行総裁会議で、為替市場介入で円安に頼ろうとする日本にくぎを刺す構えだ。

英国では、2月のマイナス金利導入は混乱を招いただけだと、日銀の金融緩和策に厳しい批判が目立ち始め、
デーリー・テレグラフ紙は「アベノミクスの弔鐘が鳴る」と論評。ドイツも繰り返し構造改革を訴えている。　

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