田舎の年寄り「ウチは自民党に入れるのが伝統なんじゃ。変化は怖いから現状維持がいい」 [509143435]

?2BP(1000)

「どうして地方行くと自民党が強いワケ？」

とＯ先輩。相変わらず根源的な質問をなさる。誰もが考える疑問かもしれないが、これはあまり難しくない。
移動と居住が自由な社会では、地方で余剰した労働力は都会に流入し、吸収されていくのが基本だからだ。
もう少し分かりやすく説明しよう。

昔から地方というのは、産業や雇用が固定的で、一旦失業すると再就職が難しい。
特に、農業から工業、工業からサービス業へと産業構造が転換した日本では、地方の雇用自体が戦後急速に減少していった。

地方には、農業と建設業、それに小さな地場産業があるのみで、雇用規模は小さく、きわめて限定的かつ固定的になる。
その雇用に漏れたり、失業した者は、再就職先がないため、自然、雇用の多い都市部へと向かうことになる。
すると、すでに安定した職と生活を持つ者のみが地方に残り、変化を嫌うために、与党（政権党）を支持する。
不安定な生活を強いられた者は都市に集中し、不満があるために、野党に投票する。

特に、都市部の近い地方、東京で言えば群馬、栃木、茨城、大阪で言えば奈良や和歌山などは、都市に近いだけに不安定層の流出が多く、
ますます保守層のみが地元に残って、保守化が進むことになる。
そもそも現状への不満層がいないために、再分配の必要すら論じられないことになる。

逆に、北海道や沖縄は、元々が貧困な上に、出ていこうにも都市が遠いために、
不安定層の流出が他よりも少なくなり、恒常的に野党が強くなる傾向が生じ、
不満層と共存するために、保守層も再分配を容認する傾向が強くなる。

高度成長期に自民党が強かったのは、国民の多くが「成長」を実感できたからだと思われるが、
現在も自民党が強いのは、いわゆる「一票の格差」が大きく、人口比に比して地方選出の国会議員が多いからだろう。
http://kenuchka.seesaa.net/article/400414584.html

田舎の年寄り「ウチは自民党に入れるのが伝統なんじゃ。 変化は怖いから現状維持がいい」 [509143435]

田舎の年寄り「ウチは自民党に入れるのが伝統なんじゃ。変化は怖いから現状維持がいい」 [509143435]