阪神 原口一塁決定でマスコミとファンに異例のお願い
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開幕マスク取りに燃えていた阪神・原口文仁捕手（２５）が一塁専任で臨むことになった。
２日、矢野作戦兼バッテリーコーチが明かした。昨季、育成枠から這い上がり、
１１本塁打を放った“虎のシンデレラボーイ”。これで、その打撃力に大きく期待がかかることになるが、
そんな中、球団からは異例のお願いが…。
捕手か一塁かで注目されてきた原口の起用問題が決着した。この日の甲子園での全体練習終了後、
矢野コーチが「ファーストをメーンでやってもらう。（原口が）捕手をやりたい気持ちは分かるが、
チームのことを考えた上で一塁の方が打撃を生かしていけるとの判断」と明かし、金本監督も
「（今季は）ちょっと一塁を多めにやっていく」と事実上の一塁コンバートを認めた。
昨オフからここまで捕手での勝負を一番に望んできた原口。この日は初めて一塁だけの練習を
行い「試合も一塁が多くなると思う。どうなるかは分からないが、両方準備してやれることを
やっていきたい」と気丈に話したが、今回の一塁専任の背景には慢性的な右肩痛や弱肩がある。
首脳陣としては多大な神経を使う捕手よりも昨年１１本塁打を放ち、一時は４番も務めた、
その打撃力を優先したわけだ。
これで原口の右の主砲としての期待がさらに大きくなったのは明らか。すでに大物ＯＢの
江夏豊氏などは「捕手なら打撃を犠牲にしてやらないといけないけど、一塁だったら最低でも３０発、
打率２割８分は残さないといけない」とノルマを口にしていたが、球団内の反応は意外なもの。
ある球団幹部からは「昨年のようにいくほど甘くはないと思う。今年は相手も本腰を入れて研究し、
もっともっときつい攻めが来る。３０発は無理。去年の倍（２２本）打ってくれたら御の字だけど、
それもどうか…。大体、マスコミ、ファンも皆、原口への期待が大きすぎる。
昨年（当初は）育成枠だったことを忘れている。あのままダメならオフには裏方とか別の道が
待っていたんだから。打撃専念で期待が大きくなるのは分かるが、過度になるのは避けてほしい」と
異例のお願いまで出たのだ。
原口の打棒優先による一塁専任だが、果たして…。
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