転売用金塊６億円相当を博多駅近くで盗んだ犯人らの身元がＤＮＡで判明…都内で４億円分換金済み [771738842]

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福岡市のＪＲ博多駅近くの路上で昨年夏、警察官を装った複数の男に約６億円相当
の金塊が盗まれた事件で、福岡県警が押収した犯行グループのものとみられる衣服
の付着物をＤＮＡ型鑑定し、うち数人の身元を特定していたことが５日、捜査関係者へ
の取材で分かった。

現場周辺の防犯カメラの映像などからグループは少なくとも６人いることも判明し、
県警は窃盗容疑で行方を追っている。

捜査関係者によると、犯行グループは事件後、車で山口県方面に逃走。
同県内から犯行時に着用していたとみられる警察官風の制服が見つかった。

服に残されたＤＮＡ型を鑑定した結果、数人の身元が特定できたという。
また、犯行現場周辺の防犯カメラなどには警察官風の制服を着た男４人が写り、
別に２人の男の姿も写っていた。

事件後、盗まれた金塊のうち約４億円分が換金されたことも分かった。
換金の際に東京都内にある貴金属店の名義が使われており、県警は同日、盗品と
知りながら換金に関与したとして盗品等処分あっせん容疑で都内などの関係先を
家宅捜索した。金塊を買い取った業者も事情を知っていた可能性があるとみて調べる。

事件は昨年７月上旬、同市博多区のＪＲ博多駅筑紫口近くの路上で発生。
被害男性らが金塊百数十キロをアタッシェケースに入れて運んでいたところ、
背後から警察官風の制服を着た複数の男に「警察だ」と声を掛けられた。

男らは密輸事件の捜査名目でケースを渡すよう要求。
男性らが目を離した隙にケースを車に積み込んで逃走した。

盗まれた金塊について、男性らは「（被害に遭う）前日に転売目的で購入した」と
話しており、貴金属販売店に行く途中だった。
県警はグループが事前に売却のタイミングを把握し、周到に準備をしていたとみている。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/312532