人気集める「プレミアム婚姻届」、あまりの人気ぶりに転売厨の商材に… [594632409]

人気集める「プレミアム婚姻届」、高値で転売も
2017年03月08日 09時53分

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立川市のプレミアム婚姻届。台紙の表紙はアルバムとして活用できる

　東京都立川市が販売している「プレミアム婚姻届」が人気を集めている。

　昨年５月の販売開始以来、増刷を繰り返して１４００部を販売。７日には４回目の販売が始まった。今回は３００部を売り出す。
ただ、あまりの人気ぶりに、インターネットオークションで高値で転売されているのも見つかり、市関係者は喜びの反面、予想外の反響に戸惑いもみせている。

　◆遠方から購入も

　プレミアム婚姻届は、２枚重ねの複写式になっており、１枚目は市への提出用で、写しの２枚目は記念として持ち帰り、写真と共に台紙に入れて飾ることができる。
市を訪れる人を増やそうと、若手職員５人が考案した。

　通常は単なる届け出書類として市の窓口などに置いている婚姻届。しかし、コストをかけた“プレミアム”仕様のため１０００円で販売。
市は売れ行きに不安もあったというが、ネットなどを通じてたちまち話題になった。

　当初用意した３００部は約１か月半で完売。その後も、昨年７月に追加販売した１０００部が半年余りで売り切れた。１００部を再販した今月１日は、即日完売だった。

　沖縄や仙台など遠方から来て購入し、提出していくカップルのほか、娘や友人へのプレゼントとして購入する人も多いという。
発売から今年２月までで３００組以上がプレミアム婚姻届を提出したが、半数近くが男女ともに市外在住者だ。中には、提出を機に立川に転居を決めたカップルもいるという。

　ひな祭りの３日は、あらかじめ買っていたプレミアム婚姻届を持って多くのカップルが市役所を訪れた。
墨田区の３６歳と３９歳の夫妻は「提出したきりで終わりになるのはさみしいと思っていたので、控えを残せるのはうれしい。大切に飾りたい」と話していた。

　◆ネット転売問題

　ところが、２月上旬には、ネットオークションで１部５０００～７０００円で取引されているのが見つかった。
市は転売目的の購入を防ごうと、３月の販売からは１人２部までの制限を設けたが、効果は未知数だ。

　市の担当者は「興味を持ってもらえるのはありがたいが、遠くから買いに来る方もいる。
実際に必要な方に手にとってもらい、立川を記念の場所にしてもらいたい」と話している。

　プレミアム婚姻届は、市役所内のコンビニ店やホテル、結婚式場など市内６か所で購入できる。

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