【恒例】三菱マテリアル、データ改竄で緊急会見 [479913954]

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子会社のデータ改竄問題で１２時半から緊急会見へ

大手金属メーカー「三菱マテリアル」の子会社が製品の検査データを改ざんしていた不正を調べている調査委員会は、シェアや収益の拡大を優先し、品質を軽視していたことが背景にあると指摘し、
「製造業を営むものとして基本的な事項がないがしろにされていた」とする報告書をまとめました。
三菱マテリアルの子会社による検査データの改ざんは、弁護士を含めた調査委員会が不正の詳細や原因を調べています。

２８日公表された調査委員会の中間報告によりますと、子会社３社のうち、「三菱伸銅」では、遅くとも２００１年から銅製品の検査データを改ざんする不正が始まっていたとしています。

そのうえで、シェアや収益の拡大を優先し、製品の品質を軽視していたことが背景にあるとして、「製造業を営むものとして基本的な事項がないがしろにされていた」と厳しく指摘しています。

一方、ゴム製品のデータを改ざんしていた「三菱電線工業」については、基準を満たしていなくても、合格品として扱う値を記したリストがあったとしています。

また、三菱電線の村田博昭前社長は、事業本部長を務めていた平成２５年当時、材料の配合に問題があることを別の社員から聞き、データの書き換えが行われていた可能性を認識していたと話しているということです。

さらに、不正の発覚後も製品を出荷していたことについては、村田前社長が、会社の破綻につながると考え、「ソフトランディング」の解決を目指していたと指摘しました。
三菱マテリアル社長が会見「迷惑をかけ深くおわび」
三菱マテリアルの竹内章社長は記者会見で、「弊社子会社による品質問題については、お客様、株主の皆様をはじめ関係者の皆様にご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」と述べ、謝罪しました。

そのうえで、竹内社長は「子会社の２社ともにかなりの人数が関与して長期間にわたって不正行為が行われていたことが明らかになり、非常に深刻に受け止めている。
ゆゆしき事態だと考えている」と述べ、データ改ざんの不正は組織ぐるみで長期的に行われていたという認識を示しました。

また、みずからの経営責任について「子会社２社の問題を踏まえて策定したグループ全体の品質に関わる法令順守策の具体化などを全力で進めることが私の責任と使命だと考えている」と述べました。

三菱伸銅取締役３人が辞任へ
三菱伸銅の堀和雅社長は記者会見で、取締役の３人が今月末付けで辞任することを明らかにし、理由について「３人が不正をどの程度知っていたかは定かではないが、不正の起きた工場で品質保証部長を務めていたことを重く受け止めた」と述べました。

また堀社長は記者会見で、辞任する役員の３人は取締役会で、不正について発言することはなく、黙っていたのかという質問に対し「そういうことになる」と述べました。

また、三菱電線工業の高柳喜弘社長は、不正について、「今の経営陣の中で一部の人は知っていたことになる」と述べました。

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