警察「黒のスーツ、黒のカバン、黒髪、若い男は不審者」 [155736978]

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地名を間違えた客、不審者情報とドンピシャ　タクシー会社が通報、詐欺容疑の客を逮捕　東松山署が感謝状

　タクシー会社のドライバーと配車係の連携が、特殊詐欺犯の検挙につながったとして、埼玉県の東松山署（上條浩一署長）は、会社と社員2人に感謝状を贈った。

　表彰されたのは、東松山市松山町1丁目の観光タクシー（杉本智之社長）、配車係の平山義仁さん（43）、ドライバーの市田修さん（59）。

　同署や3人によると、今月1日正午ごろ、市田さんが東松山市の東武東上線東松山駅前から若い男性客を乗せた。
上唐子（かみがらこ）まで行った後、「少し待っていて」と告げられた。その後コンビニや飲食店を回って、高坂駅の近くで降ろした。

　会社に戻って平山さんに話すと、警察から不審者として情報提供のあった「黒のスーツ、黒のカバン、黒髪、若い男」と一致。
すると間もなく男から配車依頼があった。そこで平山さんが同署に連絡、同署員が高坂の店舗前で待っていた男を調べたところ、市内の女性（77）名義のキャッシュカードを持っていたことが判明、詐欺容疑で逮捕した。

　市田さんは「行き先の住所の地名を『かみからし』と言ったり、携帯電話を2台持って話していたり、男が乗った時から変だと思った」と振り返る。
平山さんは「市田さんの話を聞いて、警察の情報とドンピシャと思った」という。2人は「詐欺犯検挙に貢献できて良かった」と話した。

　杉本社長（50）は「2人の連携が良かった。直接、犯人逮捕に結びついたのは初めてかもしれない」と話していた。
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