世界的名手モレイラ「尊敬しているのは四位さん、戸崎さん、福永さん、武さん」 [796936532]

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札幌に“雷神”旋風が吹き荒れた－。6週間の札幌開催は最終週を迎え、ジョアン・モレイラ騎手（34＝ブラジル）が騎手リーディングトップに立っている。
短期免許とワールドオールスタージョッキーズ（WASJ）のエキストラ騎乗で合計31勝。
最終週の騎乗はないが、2位クリストフ・ルメール騎手に9勝差をつけた。
昨シーズンまでの香港からJRA移籍を目指す名手が10月2日に控える通年騎手免許試験への思いを語った（※取材は24日）。

JRAが発行したWASJ公式パンフレットの紹介欄には「その騎乗ぶりと今後の進路に目が離せない」と記された。
主催者がそう意識するほどの存在ジョアン・モレイラが今年の夏も北都を盛り上げた。
「4年連続で出ることができたWASJは憧れのイベント。世界のジョッキーが繰り広げる素晴らしいショーだと思います。
それに今は日本をベースに活躍していきたい気持ちが強い」。
今年は英国の騎手招待競走シャーガーCで個人総合2位、WASJは同5位。
もはや、世界の競馬シーンに欠かせない名手となっている。

シャーガーCで日本を離れた週をのぞき、4週の騎乗で31勝を挙げた。勝率は41・3％で断トツ。
キーンランドCでは自身のJRA初重賞Vも決め、札幌開催リーディングを突っ走る。
「リーディングを取りたいか？　もちろんです。そのチャンスがある位置につけられていることはうれしいです。
ただ、今の私のプライオリティ（優先度）は札幌リーディングではなく、10月の（JRAの通年騎手免許）試験です。
家族、子どもたちが日本の生活になじめるかどうかということが心配事です。
それに私よりもルメール騎手の方がリーディングの可能性は高いと思う」。
16年には3週の騎乗で17勝を挙げ、4勝差のリードがあったが、最終週に5勝を挙げたルメール騎手に逆転された。
今年は9勝差。ともに競い合う日本人騎手への敬意も持っている。
「特に尊敬しているのは、四位さん、戸崎さん、福永さん、武さん。リスペクトされる特別な存在だと思います」。

10月2日に迫るJRA騎手免許1次試験へ準備を進めている。
「勉強は順調にいっています。順調にはいってますが、週の3日（金土日）はレースに専念しなければいけなかったですからね。
ただ、1カ月半後の試験の時に準備は大丈夫なのかと聞かれれば、自信があります。
ホンヲタベマス。本を食べて覚えます。
ジョークです。好きな食べ物？　
サッポロクラシック（ビール）。あとは刺し身です」。
真剣な眼差しで自らの未来を切り開く挑戦を語った。【木南友輔】
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