【GABBA】ケンモメンにガバを語らせるとうるさい【GABBER】 [294583125]

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ＧＡＢＡで野沢菜漬け消費拡大へ　県工業技術総合センター | 信濃毎日新聞［信毎web］
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県工業技術総合センター（長野市）は２０１９年度、血圧降下やストレス緩和に効果があるとされるアミノ酸の一種「ＧＡＢＡ（ギャバ）」を多く含む野沢菜漬けの研究開発に乗り出す。
ギャバは乳酸菌の一種が生み出す。
信州を代表する漬物の野沢菜漬けに、その乳酸菌を多く含ませれば、より効果的にギャバを生み出せる―との発想だ。
漬物は信州を代表する食文化だが、近年は生産が減少傾向にある。同センターは研究成果を、消費拡大につなげたいとしている。

研究を担当する同センター食品技術部門の加工食品部によると、野沢菜漬けの健康効果に着目した研究に取り組むのは初めて。
さまざまな乳酸菌を試験管で培養し、ギャバをより効果的に生み出せる乳酸菌を選別。これで野沢菜漬けを作った後、さらに専用の分析機器を用いてギャバの含有量を確かめていく。

ギャバは肉や魚、野菜や果物にも含まれる。抗ストレス作用に注目が集まり、近年はギャバを含む加工食品やサプリメントが市販されている。
乳酸菌の種類や性質は多種多様で、同センターは、より適した乳酸菌の選別に取り組みたいとする。

経済産業省の工業統計などによると、県内の１６年の野菜漬物（果実漬物を含む）の出荷額は１９３億６２００万円で、都道府県別では和歌山、栃木、群馬に次いで４番目に高い。
ただ１５年前と比較すると４１％も減っており、全国平均（３３％減）に比べて減少幅が大きい。

同センターは研究を通じて、郷土食の野沢菜漬けに再び注目してもらうことで、消費の減少を食い止めることができれば―と構想する。
同センターの水谷智洋研究員は「減塩運動をはじめ高血圧予防の観点から漬物の消費量は下がり続けている。研究の成果を示せれば、イメージが払拭（ふっしょく）できるのではないか」とする。

県漬物協同組合の井村伸郎理事長（丸井醸造社長、飯田市）は「ご飯よりパンを好む食生活の変化や、中食（なかしょく）で漬物を選ぶ人が減っている」と指摘。
「信州人は漬物を食べて長寿。野菜を摂取できるので、健康に良くないとのイメージや誤解をなくしたい」と研究に期待している。