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象が300頭いる象使いの村にも葛藤があるタイ [111921565]

1 :番組の途中ですがアフィサイトへの\(^o^)/です :2019/11/11(月) 23:24:26.98 ID:vkgXgZos0.net ?2BP(1000)
http://img.5ch.net/ico/yukidaruma_1.gif
「2歳か3歳のころからゾウと暮らしていました」

 タイ東部の小さな村タークランにある自宅の庭で、ジュタマート・ジョンジアンガムさんは娘に授乳しながら、
そう話してくれた。私たちの左側の数メートル先には、4頭のゾウが鎖につながれていた。

 ジョンジアンガムさんはゾウ使いだ。ゾウの世話をし、訓練する。彼女の父親と兄弟も同じくゾウ使いで、娘もゾウと一緒に育てたいという。

 タイには約3800頭の飼育ゾウがいて、国の観光業を支えている。その多くが「エレファントキャンプ」と呼ばれる観光施設で働き、
芸を披露したり、観光客と触れ合ったりする。タークラン村は「ゾウの村」として知られ、常に300頭前後のゾウが飼われている。
スリン県にある村の周辺地域は、タイの飼育ゾウのうち半分以上を供給しているという。

 子どものゾウが2歳になると、ゾウ使いはその母親を木につなぎ、子どもを引き離すのだと言う。
親から離された子ゾウは囲いに入れられて、耳にブルフックを突き付けられ、ゾウ使いの指示通り動くよう訓練される。
左、右、回れ、止まれ。座ることを教えるには、「前脚を縛って、一人のゾウ使いがブルフックを背中に当て、
もう一人が前脚のロープを引っ張ります。ゾウを訓練するには、ブルフックを使わなければなりません。
でないと、ゾウは理解できませんから」と、サラ・ンガムさんは説明する。

 ゾウ使いの伝統には、折り合いをつけるのが難しい矛盾がある。彼らはゾウを家族のように思っているというが、
その一方でブルフックを使ったり、そのほかにも恐怖心を利用して訓練を施す。そして、足には枷を付けて動きを制限する。
村には、ゾウの墓地がある。手入れの行き届いたゾウの墓が百以上並び、伝統的なタイの帽子の形をした墓石が、
ゾウたちの眠る場所に象徴的な影を落とす。墓地からそう遠くないところにある環状交差点は、
縄とブルフックを手に持つ狩人を背に乗せたゾウの像に囲まれている。

 古くから続く伝統の裏側では、ゾウに対する敬意と搾取がぶつかり合っている。
そして、自分たちの伝統が金儲けの手段として利用されるのを目の当たりにして、ゾウ使いたちの葛藤は激しくなるばかりだ。

町の通りで物乞いをするよりは、観光客相手に芸をするほうが、国内にいる3800頭の飼育ゾウにとっては良いことだと主張する意見が多い。
そして、ゾウの見世物に高い金を出す観光客がいる限り、赤ちゃんゾウの飼育と訓練がなくなることはないだろう。

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/103100632/
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