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台風１９号　高校グラウンドに仮設　災害ごみで用地不足　宮城・丸森

台風１９号で甚大な被害を受けた宮城県丸森町で１３日、応急仮設住宅の建設が始まった。県が１２月中に町内７カ所に約２００戸を建てる計画で、最初に着工したのは県立伊具高校の野球グラウンド。
町民グラウンドなどが大量に発生した災害ごみの仮置き場となっており、苦肉の策として高校の敷地を選んだ。

町内ではまだ約１００世帯が避難所で生活している。伊具高のグラウンドは約７２００平方メートルあり、６８戸が建つ予定だ。中学校跡地などにも建設し年内に希望する全約２００世帯入居を目指す。

高校の敷地を選んだ背景には用地不足がある。町役場の正面には約１万４５００平方メートルの町民グラウンドがあるが、災害ごみの仮置き場となっている。
他にも仮置き場となっている広場など４カ所は、いずれも平たんで仮設住宅の用地として好条件な場所だ。

一方でこうした広場を除くと平らな公用地は少なく、山間地は工事用の大型車両が通行できない場所もある。町保健福祉課は「町民グラウンドなどに建設したかったが、災害ごみの処分が追いつかない。
他にまとまった土地がなく、伊具高にお願いした」と説明する。

伊具高では昨年度まで野球部員が２人いたが今年度はゼロ。グラウンドに仮設住宅が建てば、来年度以降に部員が入部しても練習や試合には使えない。
伊具高の高橋光弘校長は「入部する生徒がいたら、練習場所の確保を町に相談したい」と話す。

https://mainichi.jp/articles/20191114/ddm/041/040/122000c