「投稿！特ホウ王国」の思い出 [359017727]

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徳島）勝浦で国内最古の化石　スッポンモドキ科のカメ

徳島県勝浦町にある白亜紀前期（約1億3千万年前）の恐竜化石を多く含む地層「ボーンベッド」から、見つかった国内最古のスッポンモドキ科のカメの化石2点の一般公開が11日、徳島県立博物館で始まった。3月1日まで。恐竜と同時代に生きたとみられる種類で、世界的にも貴重な化石だという。

　勝浦町では徳島県立博物館が福井県立恐竜博物館（福井県勝山市）や徳島県内の化石愛好家らの協力のもとに恐竜化石の発掘調査を進めている。
今回、見つかった化石は、右下腹部の甲羅の一部（縦13ミリ横25ミリ）と背中の甲羅の一部（縦横9ミリ）。甲羅の全体の長さは約9センチと推定される。表面の凹凸と特徴的な形状からスッポンモドキ科と判明した。

　「恐竜王国」で知られる福井県勝山市の地層（約1億2千万年前）で発見されたスッポンモドキ科の化石よりも約1千万年古いといい、福井県立恐竜博物館の薗田哲平研究員（35）は「スッポンモドキ科の起源や進化を考えるうえで貴重な標本」と指摘。
「（勝浦町での）今後の発掘調査で他のカメの化石も出てくる可能性がある。さらにデータを集めて分析することで、白亜紀前期の東アジア地域での恐竜やカメなどの生きものの分布がどう広がったのかなどを知ることができる」と語った。

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　徳島県立博物館の辻野泰之学芸員（43）は恐竜時代の勝浦町について、「大陸の東の端にあって海に近く、川が流れる湿地帯で、化石が残りやすい環境だったことが分かる。さらに広い範囲でボーンベッドの発掘調査を進め、恐竜やカメなど多様な生きものがいた当時の様子を明らかにしていきたい」と話している。

　化石の展示は常設展示室のトピックコーナーで。入館料が必要。県立博物館
　〈スッポンモドキ科〉　スッポン科に近いカメ。現在、1種類がオーストラリア北部やニューギニア島の一部に生息しているが、絶滅が危惧されている。