森法相「『検察官が逃げた』は事実と異なる事実。法務省が確認した事実が実際の事実」 [723267547]

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　森雅子法相は17日の参院予算委員会で、「東日本大震災の時、検察官が最初に逃げた」などと発言し撤回したことを巡り、「法務省が確認した事実が実際の事実」と認めた。
森法相はこれまで自身の発言内容を「個人的な評価だった」とする一方で「法務省が確認した事実と異なる事実」とも表現。法務省の見解と違う「事実」があるかのような説明のため、野党から批判を浴びていた。

　予算委では国民民主党の森裕子氏が「逃げた」発言に関して「個人的評価は変えていないのか」と追及した。森法相は「法務省が確認した事実」について「私もそれが事実であると考えている」と述べた。

　森裕子氏は、森法相が震災後の国会で当時、野党議員として旧民主党政権の閣僚らに対して、「検察官が逃げた」との認識に基づき質問していたのではないかと指摘。
「フェイク情報で民主党の大臣を攻撃していた」と批判したが、森法相は「当時の議員としての活動については述べない」などと説明を避けた。

　森法相は9日の予算委で、東京高検検事長の定年延長の根拠を巡る議論で「東日本大震災の時、検察官は福島県いわき市から市民が避難していない中で最初に逃げた。
身柄拘束中の十数人を理由なく釈放した」などと答弁し、11日に撤回した。

　法務省は野党のヒアリングなどに対し、福島地検いわき支部の庁舎が震災で被害を受けたことなどから一時移転しており、避難だったと説明。
また、釈放したのは被災の影響で刑事訴訟法が規定する期間内の起訴は無理だと判断したためだとしている。【野原大輔】

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