パチ屋で殴りたくなる客の特徴 [827030376]

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白紙にならないよねIR汚職嘆くカジノ専門学校生とは

統合型リゾート（IR）事業で国内にもカジノができることを見すえ、カジノディーラーをはじめとするIR人材を育てる専門学校が増えている。ただ、「負のイメージ」
を気にして家族に内緒で学校に通う生徒もいる中、国会議員による汚職事件が発覚。生徒たちの声を聞いてみた。
ディーラーを養成する専門学校「日本カジノ学院」（福岡市）には、高校生を含む男女約30人が通う。2月初旬の夜、カジノテーブルが4台並ぶフロアで、4人の生徒がディーラーの実技練習をしていた。
ギャンブルがテーマの学園漫画「賭ケグルイ」に憧れて入校した福岡県中間市の会社員の女性（26）は、ルーレットの玉を回す練習を繰り返していた。指ではじく強さを毎回変えるといい、「回転数を予想するお客さんとの駆け引きが面白い」と話す。
1年前に仕事を辞め、パチンコで生計を立てながら通う福岡市の無職の男性（32）は、テーブルにトランプを並べる早さを何度も計測していた。「ディーラーは新しい職業。ギャンブル好きの僕にもワンチャンスある」。真剣な表情を崩さなかった。
同学院などによると、IR人材を育てる学校は、2016年12月のカジノ解禁法成立と前後して増え、全国に少なくとも10カ所以上ある。今年4月に大阪と福岡でIR専門コースを新設する観光専門学校もある。
日本カジノ学院は東京、名古屋、大阪、福岡など全国に6校を展開。さらに横浜、千葉、長崎での開校も計画している。生徒は現在約250人で、転職のため仕事をしながら通う社会人が増えているという。
白石勝樹学院長は「IRが国内で3カ所できれば、ディーラーだけで1万人必要になる。候補地が選定されれば、地元を中心にさらに生徒は増える」とみる。
記者が福岡市の日本カジノ学院を訪ねた夜、生徒たちに、国会議員が起訴されたIR汚職事件について聞いてみた。議員は起訴内容を否認しているものの、生徒たちは影響を深刻に受け止めていた。
長崎市から通う主婦（38）は「カジノには失礼だけど、元から印象が悪いのにもっと悪くなった」と残念がる。周囲の目を気にして、学校に通っていることは家族にも言っていない。「本当にIRはできるの？まさか白紙にならないよね……」
居酒屋を経営する佐賀県鳥栖市の男性（49）は「バカな政治家が何をやっているんだか」。店にはカジノテーブルを置き、客に無料で楽しんでもらっている。事件が話題にのぼるが、男性は「IRは国益になる、止めてはいけない」と話しているという。
無職の男性（32）も「ディーラーになって病気がちの母を安心させたい。人生を賭けているのに、余計なことをしてくれた」と憤る。
一方、東京と大阪に開校している「日本カジノスクール」は、21年春に福岡への進出を計画中だが、大岩根成悦校長は「事件の影響が広がり、国の動きが滞るようなら計画も考え直す。ようやく法案も通り、これからという時なのに……」と肩を落としていた。