ゴールドジム　ＧＯＬＤ’ＳＧＹＭ　のイメージ [429877192]

http://img.5ch.net/ico/kinokorusensei32.gif
https://digital.asahi.com/articles/ASL7V53PFL7VULFA01F.html

「運動中に着てはいけないスポーツウェア」海外でも勝負

２０１９年にラグビーＷ杯、２０年に東京五輪と、大きなスポーツイベントが目白押しの日本。世界で日本人選手が活躍するシーンも増えてきた。得意のものづくりでも「海外組」を生み出そうと、スポーツ関連の中小企業の輸出支援などに政府が乗り出した。

　ドイツの水泳五輪代表チームにウェアを採用されたベネクス（神奈川県厚木市）。選手たちが「スーパーパジャマ」と呼ぶ、休養時専用のウェアを製造販売する。

　０５年に中村太一さんが起業したのは、介護業界で働いていたときの思いつきがきっかけだった。「床ずれを人手ではなく、外的な刺激で予防する機能性マットはできないか」

　体圧を分散して床ずれを防ごうとするマットはすでにあった。そこで中村さんは、マット表面の素材を工夫して新しい製品を作ろうと、材料会社に協力を求めた。プラチナなど複数の鉱物を練り込んだ糸を使い、「微弱な電磁波が体を刺激し、副交感神経に作用する」マットを完成させた。

　体験会は好評だったが、１０万円という価格がネックになって１枚も売れない。そこで重労働のヘルパーが休養時に着る「ケアウェア」にしてみた。

　「これ気になる」。０８年の施設用設備の展示会。出品していたケアウェアをじっと見つめる男性がいた。介護関係者ではない。大手フィットネスジム「ゴールドジム」の社員だ。

　同ジムの田代誠さんによると、ジムでは、運動、栄養以外に「回復」を重視。役立つものを探すなかで見つけ、早速スタッフが利用し、効果を感じたという。

　そこで原宿店から扱い始め、口コミで『いいね』と評判が拡散。「すぐに全国店舗で販売となりました。自分用に複数買う人も出て、機能性ウェアで売り上げは１位。私も毎日着てますよ」（田代さん）。これを機に「運動中に着てはいけないスポーツウェア」として大ヒットした。

　中村さんは言う。

　「海外は種まき３年、芽が出るのにも３年かかる。知名度がないと交渉の土俵にすらあげてくれない時もある。資金調達でも苦労が多い。それらの面でバックアップして頂けると大変助かる」

　ベネクスのような新顔を支援しようと、日本貿易振興機構（ジェトロ）とスポーツ庁、経済産業省、日本スポーツ振興センターが連携して支援に取り組む合意書に２５日、署名した。互いに持つ人脈や情報を共有しながら、進出し始めた企業や技術・アイデアを持つ企業を掘り起こし、現地との橋渡しなどでバックアップする。

　スポーツ庁の鈴木大地長官は「スポーツを健康や観光、エンターテインメントとかけあわせ、ビジネスとして発展させたい」と話す。

　注目するのが、フィットネスやその関連用品。ほかにも、日本ならではの体育授業や運動会をアジアで提案し、日本製用具の普及を促進する。野球やサッカーの指導人材も派遣してイメージの向上も図る。

　「特にアジア市場は健康志向の高まりと日本の関連産業への関心を感じる。可能性は十分ある」とジェトロの石毛博行理事長は意気込む。

ゴールドジム ＧＯＬＤ’Ｓ ＧＹＭ のイメージ [429877192]

ゴールドジム　ＧＯＬＤ’ＳＧＹＭ　のイメージ [429877192]