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三重）名張薪能が１０月に復活　事前学習会参加者を募集

かがり火の中で能を舞う「名張薪（たきぎ）能」が１０月１３日、三重県名張市役所市民広場（鴻之台１番町）で催される。能を大成した観阿弥とゆかりが深く、伝統の継承活動が盛んな名張で薪能は１３年ぶりの復活。市では催しを楽しむため、初上演の演目を事前に学ぶ学習会の参加者を募集している。

　「観阿弥創座の地」を掲げる名張では、１９６９年に発足した「名張市観阿弥顕彰会」が毎年秋の「観阿弥祭」などで能楽の振興・継承に努めている。市も９１年に市民広場などを会場に「名張薪能」を始め、２００６年まで続いたが、その後はホールや昼間の上演となっている。

　今年は顕彰会が創立５０周年を迎え、市制６５周年にも当たることから、記念事業として実行委員会形式で企業の協賛も得て、薪能を復活することになった。

　当日は、午後５時半からのプレステージで「名張子ども狂言の会」が狂言「清水」を上演。６時の火入れの後、大蔵流の狂言師、茂山七五三（しめ）さん、茂山宗彦さん、鈴木実さんによる狂言「千鳥」、観世流能楽師、上野朝義さん（シテ）、福王知登さん（ワキ）たちによる能「野守（のもり）」が上演される。鑑賞無料で全席自由、立ち見もある。雨天の場合はａｄｓホール（松崎町）が会場となる。

　共催する市教委の担当者は「屋外での薪能は気軽に参加できると思う。ぜひ幽玄の世界を堪能してほしい」と話している。

　初上演の「野守」について演者の上野さんが解説する事前学習会が、９月７日午後２時から市教育センター（百合が丘西５番町）である。無料、先着５０人で、９月４日まで受講者を募集している。問い合わせは市教委

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